新聞の書評を見て すぐに買った本。
経済小説を書いていた城山三郎氏。
おそらくこの年代(昭和のごく初期)に生きてきている人の、
戦争体験は 今も深く哀しいものでしょう。
わたしは、終戦のとき 4歳。 かすかに覚えている。
戦後も 恵まれた環境に居たとは言え、
忘れることのできないことは 数多く 覚えている。
父親(城山三郎)が 多くを語らないが、ひと言一句がどんなに重みのあることか。
真摯に 受け止めなければ、と書かれてあった。
本書を読み、「反戦の意志、平和への思い」は しっかりと、
親から子へ 受け継がれているように感じた。
また、深い思いを読み取れる著者も すばらしい女性(子ども)。
【写真】 『城山三郎が娘に語った戦争』 井上 紀子・著。朝日文庫。 朝日新聞出版・発行。2009.7.30.第一刷発行。@480e 初出:単行本 2007.8.7.朝日新聞社刊。@1200e