この本は孫娘が語る漱石と鏡子夫妻の物語。
漱石の本は「それから」「吾輩は猫である」「三四郎」くらいが覚えている。
明治村へ行くと漱石の家をのぞいてくる。
明治中期のごくありふれた平屋の家だが、
何故か見ていると落ち着く・・
この本を読んでいたら、明治村に在る漱石の家は、
森鴎外が住んでいたことがある借家(貸家)だと判明。
広さは39坪ばかりの家。
この家で漱石は「吾輩は猫である」を書いた。
モデルの猫はノラ公。
奥さんの鏡子さんは 図々しい猫を追い出したり、
物差しでピシャリとひっぱたいたりとイジめていた。
が、ある日あんま師が
「奥様 この猫は爪の先まで黒いから福猫です」と言った。
それ以来この猫は好待遇であった。
この猫のおかげで「吾輩は猫である」がベストセラーに・・
という理由か・・?
ほかにもエピソードが多くあり、
おもしろく読める一冊。
【写真】 半藤末利子・著 『 漱石の長襦袢 』 文芸春秋・刊
2009.9.15.第1刷発行 @1429e
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よりみち探偵団の日
先回と同じ地域で 残っているところを中心に歩く。
上野学習等供用施設から歩き始めて、立野神社に入る。
祭神は菅原道真公が祀られている。
境内には樹齢300年という楠木も見上げられる。
犬山城下で木曽川から取り入れた宮田用水を見て、
木曽川に沿って上流へ歩くこと30分。
皆さんの歩数計から8000歩くらいは歩いた。
12時を過ぎたので、とんかつ屋でランチ。
・・・午後 早目に解散。
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谷汲ゆり園へ行くときのこと。
大垣西インターを降り、垂井町から谷汲へ向かう途中、
中山道から谷汲巡礼街道を通った。
ここに乳くれ地蔵があった。
(偶然 見つけた)
車を降りてこの史跡をよく見せてもらった。
病に倒れ、自分の願いを託せる、慈悲ある人を探すため、
あえて「あなたの乳を飲ませてください」と、
道行く人に懇願した。
唯一人応えようとしたのは八幡村庄屋の妻みねであった。
おみねはこの老人の願いを聞き入れて、
この地に六地蔵と道標を建てた。
今では「乳くれ地蔵」と呼ばれ、
乳の出ない母親が詣でるようになった。
おみねの曾孫にあたる竹中敏子さんが、
昭和8年今上天皇のお乳人として参内されたという。
巡礼者に乳を与えようとしたおみねとの強い因縁感じる、
歴史のひとこまである。
せまい道幅の谷汲巡礼街道を通ってこそ見つけた、
池田町の史跡。
わたしには心に残った出来事でした。
後日談・・
帰宅して池田町のホームページを見たところ、
瓦職人さんのブログに行きついた。
テーマが 乳くれ地蔵
瓦職人として単調な作業をしながら色々なことを考える。
昔の旅人も自分の足で歩く単調な作業は同じではないか、
というところから、
この乳くれ地蔵の話を想い出し感想を書かれている。
瓦職人さんということのほか何もわからないが、
すご~い深いことを考える男性(たぶん)に感動した。
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梅雨時で うす曇り・・
今朝思い立って 谷汲ゆり園に行くことになった。
高速で大垣西インターへ。
国道417号線を揖斐川町方面をめざす。
途中 金生山ふもとの中山道赤坂宿を通る。
しっとりとした静かな町並み。 知人の家も見つけた。
旧い中山道筋から離れ、
大理石や石灰岩の切り出し工場の間をくぐるようにすすむ。
揖斐川を渡って、小野坂トンネルを越え、大洞の里へ。
谷汲ゆり園へ。
*
ここはこの大洞地区の住民によって開かれた。
3haのヒノキ林地に30万球のゆりが植えられている。
*
立派に育ったヒノキの美林を整備されたところで、
下草も手入れされ、
きょうなどは、色とりどりの満開のゆりが見られた。
根尾川沿いの帰路に立ち寄った道の駅「織部の里もとす」は
古田織部生誕の地、そして富有柿の産地。
ここの山口城を模した山門ギャラリーや 織部の展示館は
拝観料は無料でしたが、見応えがありました。
とくに黒織部、鳴海織部の抹茶茶わんは、
陶器ファンにとっては垂涎ものです。
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藤工芸のおけいこ日
横20㎝くらいのカゴを皮藤で編む。
上のほうへ編むにつれて内側へ少し入ってしまうので
まっすぐうえにいくように 苦労した。
プロは木枠を使われるそうだ・・
きょうは誕生日。
70回も過ぎると おめでたくもないが、
子どもや孫たちが祝ってくれた。
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久しぶりに名鉄百貨店に用事と 買い物。
時間よりも早く着いたので、
地下街のコーヒーショップでモーニングティを飲む。
ここは最近? できた店のようで、
朝はパンとコーヒーのセットがお値打ち。
夫はスモーキングルームがいいので、
わたしも 奥のほうの席へ行った。
わたしはコーヒーを飲みながら 人間ウォッチング。
スモーキング席は男女とも一人客が多い。
コーヒーと煙草を吸いながら 本を読む。
書類を書く・・などを見ていると、
個性が出ていておもしろく、いつまでも飽きない。
さすが名古屋の街の中で、
オシャレな装いの人が目立つ。
隣りに座ったわたしと同年配の女性もあかぬけている。
年老いたからこそ余計に、
品のよい清潔なたたずまいをしなければ・・と思う。
用事を済ませ、富澤商店での楽しい買い物。
わたしの住む地方都市では買えないものを買う。
乾燥しじみ、北海道産のゆであずき、パエリアのもと、
紹興酒(チャシュを作るとき使う)。
ミラクルフードと言われてるココナッツオイルをゲット。
ココナッツオイルは認知症の予防に効果ありというので使ってみたい。
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そろそろ梅花藻(ばいかも)の花がきれい と聞いた。
醒ヶ井水の宿駅(さめがいみずのえき)に車を置いて
地蔵川沿いに散策する。
中山道の宿場町として栄えた風情がある。
消火器の器具庫の形にまで歴史の町として気を使ってある。
きょうはそんなに暑くもなく、歩いていても心地よい。
清流でしか育たない、貴重な水中花(梅花藻)が咲いて可愛い。
近くに、といってもそこから車で20分くらいのところに、
親友が住んでいる。
体調がすぐれないというので、
お見舞いを兼ねてのお出かけだ。
このところは具合が良好とのことで うれしい。
遠くに離れているのでたびたび行けない・・
思い切って出かけて・・よかった。
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きょうは作文教室の日。
いつも教室に入るのが最後なので、今日は早めに家を出る。
クルマで40分は充分かかる。
先生に「サライ」に掲載された文章(直されたもの)と、
わたしの投稿原稿との 両方を見てもらった。
1箇所は編集部が直したもののほうが良い、と。
わたしもそういう考え。
最後の一文は「原文そのままのほうが良かったのではないか」と言ったら、先生は「私も同感。自信を持っても良いわ」と言ってくださった。
今月の宿題作品は、
五輪真弓の「恋人よ」という歌から連想した、
わたしの韓国の友人Fさんのことを書いた。
常日ごろ わたしは国が異なっても考えることは同じ、
と思っている。
ひと昔前の嫁としての哀しさについて、
Fさんを通して書いた。
先生からは「深い情緒が書けていていいですねえ。
どんどん良くなっています」と褒めていただいて上機嫌でした。
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木曽川左岸犬山緑地の管理事務所前で集合。
木津のほうへ下って、三明神社(子育ての守り神)へ。
木津南を歩き通して、新城見橋を渡り、
木津フィールドで コーヒータイム。
木津用水の流公園の中を歩いて分水橋、螢雪橋を通り、
西小学校の裏を歩いて 元の位置にもどる。
芝生に座ってしばらくミーテイング後に 解散。
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今年も 梅酒つくりの季節
わたし自身は食さなくとも 必ず作ります
わが家の梅は昨年5㎏も実ったのに、
ことしは2、3個しか実が入らなかった。
隣家の梅をいただきました。
梅酒2㎏と 梅ジュース2㎏を作りました。
家庭で作るのですから
ていねいにヘソ取りもして・・
美味しくなぁれ・・
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小学館発行の雑誌『サライ』の編集部から、
ひと月ほど前に電話があった・・
6月10日発売予定の7月号の、駱駝倶楽部/読者サロンに
あなたの投稿が掲載されます・・と。
いつか カフェギャラリーで
コーヒーを飲みながらサライを読んでいた。
原稿の募集が目に留まり、書いてみた。
それから1カ月くらい経っていたのですっかり忘れていた。
6月10日に発売された。 その巻頭特集「やきものを訪ねる」
・・わたしには興味をそそられる記事。
何度も訪れたことがある本業窯(瀬戸市)も紹介されていた。
大分県の小鹿田(おんた)焼きも、何度見ても魅了される。
小鹿田焼きの里を訪ねたのは15年以上も前になる・・
話しはそれてしまったが、興味があれば、
本屋さんか、喫茶店などで読んでみてください。
【写真】 雑誌『サライ』2014年7月号 小学館・発行
2014年6月10日発売(毎月10日発売) 定価700円
<サライとはペルシャ語で「宿」の意味>だそうです。
10年にもなるかなぁ 友からもらったハンゲショウ。
毎年春に 同じ場所に 必ず花が咲く。
7月ごろになると葉が白変する。
葉の半分が白く化粧したようになるため、
この名が付いたといわれる。
いつかわが家の半夏生を見た友が、
半分白いので病気かと思ったそうです。
水辺近くに似合う植物ですね。
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裏庭の小さな家庭菜園。
そろそろ夏野菜が収穫時期・・キュウリ、ピーマン、ナスなど。
ゴーヤは未だです。
今まであまり農作業に興味が無く、食べるだけだった・・
ここ数日、梅雨どきで天気が不安定。
この時期土地に立ち込める温気が、
野菜と言うより、植物によいのか、ものすごいいきおい。
一週間前にいんげんの種を播いた(わたしではないが)
そろそろ芽が出るころと思っていたら、
きのうの朝2~3cmほどの可愛いのが出揃っていてびっくり。
今朝丸一日経ってみたら、もう双葉が出揃っている。
こんな変化に 今ごろこの歳になって初めて気が付く。
自分で自分を面白がった・・
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『 15歳若返る脳の磨きかた 』 苫米地英人・著
~苫米地式ブレイン・アンチエイジング~
脳が若返るなんて あまり信じられないが・・
認知症になりたくないので、読んでみた。
いちばん感心したのは、
・・ウソの情報でも「新聞にこう書いてあった」
「テレビでこう言っていた」と
すぐに鵜呑みにしてしまいます・・ということ。
わたしはほとんど今までそうだった。
一流新聞の人がそう言うのだから本当のことだ、
と信じていた。
この著者の言うように思考して、自分で考え、
ひょっとしたらこの記事は違うのではないか
という疑問を持てるようにすれば脳が働くのか。
<命の質は、社会的地位や職業とはまったく関係ありません。それは生きている間にどのくらい多く楽しんだか、喜んだか、充実したか、満足したかによって決まるのです>(本書本文より)
著者のいう言葉を拠りどころに、
残りの人生を生きていけたら 幸せです。
【写真】 苫米地英人(とまべち・ひでと)・著
『 15歳若返る脳の磨きかた 』
~苫米地式ブレイン・アンチエイジング~
フォレスト出版・刊 2014.4.10.初版発行 @1400e
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身長5㎝くらいの お地蔵さんを作った。
このところの展示会用に 作り、
いろいろな種類の土の余りがあった。
一緒にして練り合わせた土で作ったので、
どんな色になるか・・楽しみ。
姿、形は良ければよい、というものではないが、
少しの工夫で 可愛くなる。
最近 外出して車に乗っていても、
路傍のお地蔵さんが 目に留まる・・
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庭の掃除をしていたら、
椿の木の根元、落ち葉の陰から 茶碗が出てきた。
(何年も前・・4~5年かな)織部釉をかけた茶碗・・
青織部釉は焼き上がったばかりでは
くすんだ色合いをしている・・
栃の実の傘を水に浸けた中に容れておくと、
(柿渋と同じように)酸化を抑える被膜になる、と聞いていた。
わが家にはどんぐりの木(シラカシ)がある。
(できればアベマキがよい)
秋にどんぐりの実の傘を拾い集めて水に浸け、
その中に茶わんをを入れておいた。
いつまで入れておいたらよいのかわからず、
長いこと浸かっていたからか、
すごーくいやな臭いがしてきた。
家の中に持ってくるのはいやなので、
椿の根元に置いておいた、というわけ。
* * *
出てきた茶わんは 臭いはすっかり消えて、
とても良い色あいの織部茶わんに変わっていた。
何年ぶりかでのご対面に
家中 大笑い・・
* * *