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鯨統一郎・著 『 作家で十年いきのびる方法 』 光文社刊
一日で 完読。
『邪馬台国はどこですか?』でデビューした作家。
これがヒットしたことで作家になる。
新人作家が十年後に生き残っている確率は6%という。
保険代理店と作家の二足草鞋を履きながら本を書く。
10年間で40冊仕上げて出版する。
これらはほぼこの作家の事実の話しだとか。
わたしはこの作家のものは一冊も読んでいない。
この作家はミステリーものが多い。
わたしの趣味とは少しちがう。
でも本書は この作家の生きざまが、
とても面白く読めた。
【写真】 鯨統一郎・著『 作家で十年いきのびる方法』光文社刊
2015.6.20. 初版第1刷発行 @1500e
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山崎豊子・著『 沈まぬ太陽(三)』御巣鷹山篇 新潮社・刊
その秘書・野上孝子さん・著『山崎豊子さんの素顔』を読み、
作家山崎豊子の著作を再び読みたくなった。
沈まぬ太陽シリーズの三部目:御巣鷹山篇・・
日本中を驚かせた飛行機墜落事故。
あくまで「小説」だと思って読んでいた。
作家のあれだけの資料と、
駆けずり回って自分の眼で確認された様子を知ったら、
登場人物もすべて現実の人だろうと想像しながら読んだ。
今さらながら航空機事故の恐ろしさを思い、
家族を失った人々の悲しみ、無常感を考える日々を過ごした。
【写真】山崎豊子・著『 『沈まぬ太陽』(三)御巣鷹山篇
1999.7.30.第一刷発行 @1700e 新潮社・刊
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最近 味が良いと評判の和食の店で、
よりみち探偵団の忘年会。
今年も よく歩きました。
その後、予約していたカフェレストランのイベントか(?)、
「みんなで歌おう」に行く。
昔の歌声喫茶みたいでした。
若い男性のピアノ伴奏で、歌のお姉さん指導で、
30曲ぐらい歌ったでしょうか。
わたしはペギー葉山さんの「学生時代」をリクエスト。
テイ~タイムは おいしいケーキとコーヒー。
なつかしい歌も多く、
大きな声を出して 気分がよかった。
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久しぶりに 陶芸教室の先生をしました。
生徒は、中学生の子供がいるような若いお母さんたち。
全員が陶芸は初めてといわれましたが、
なかなか要領よく、きれいに仕上がりました。
「楽しかったわあ」と喜ばれて、
気分よく帰れました。
あとは 焼成がうまくいきますように 願う。
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野上孝子著 『 山崎豊子先生の素顔 』文芸春秋・刊
著者は52年間 小説家・山崎豊子女史の秘書だった方。
2013年に亡くなられた作家の 回想記である。
山崎豊子著:『 女系家族 』『 白い巨塔 』『 華麗なる一族 』『 不毛地帯 』『 大地の子 』『 沈まぬ太陽 』
どれもベストセラーとして日本人なら誰もが知っているだろう。
一冊の本が出来上がるまでに、
どれだけの人と会い、資料を集めるのか。
想像していた以上に大変なことと知る。
(この本のカバー裏扉から転載)
著者自身もこれほどの回想記が書ける女性。
小説家山崎豊子をこれだけおもしろく書けるのは、
文章力も抜群にある女性。
山崎豊子を大作家にしたのはこの秘書の力も大きかったように思えた。
願わくば
山崎豊子著のベストセラーを全部読み返したい・・
とくに、
”わたしは大地の子です”というラストシーンの『 大地の子 』
この2、3日 この一冊に充分楽しませてもらい、
心豊かになったようでした。
【写真下】 野上孝子・著 『 山崎豊子先生の素顔 』 文芸春秋・刊
2015.8.10.第一刷発行 @1500@
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山口恵似子・著『 食堂のおばちゃん 』角川春樹事務所・刊
著者山口恵似子さんは脚本家が出発点。
社員食堂に勤務しながら、本を書いている女性(ひと)。
これは、姑と嫁のふたりで、昼は定食屋で、
夜には居酒屋にする食堂の、おばさんたちが描く物語り。
読んでいると、食べたくなったり、作りたくなる。
ちょうど昼ごはん前に読んでいたので、
さっそく昼食にはオムライスを作った。
(”はじめ食堂のメニュー”のオムライス)
ご飯をベチョベチョにしないことが 大切。
油はラードを使ったほうが良いと、
ワンポイント アドヴァイスが良かった。
夕食には、これも食堂のメニューで
白和え を作る予定。
食堂のほかのメニューも簡単に作れそうなものばかり。
明日は「血糖値が上がらないご飯」を作ろう・・
内容も、姑:和子さんの人柄がよく、
嫁との仲が良いのも気持ちがよい。
おいしい物語りで 楽しんで読めた。