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ゴールデンウイークが近づくと、
さつき、シャガ、あやめ、かきつばた・・の花が庭に現れる。
さつきは わたしの背より高い。
咲きそろうと大きな花の壁となる。
通りすがりの人が 足を止めてながめておられる。
たった二株だったさつきも 五十年の風雪の貫録だ。
シャガの群生は 十五年ほど前に奈良は吉野の山中で、
すこし株分けしてもらったもの。
毎年 毎年木陰で増え続け、拡がって行く。
通り路が狭められ続けて 困るくらい。
強い生命力に つつじが押されてる・・
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出久根達郎・著 『 本があって 猫がいる 』 晶文社・刊
『佃島ふたり書房』で直木賞を受賞の作家のエッセイ。
旧き よき時代(わたしも同世代)の生活が書かれている。
おなじ頃を知っているので 共感できるところが多い。
著者出久根夫妻は 猫好きである。
わたしは猫好きではないが、身内に猫好きが居るので、
「同んなじだなぁ」と面白く読めた。
この作家のエッセイは、誰が読んでも 読みやすい。
【写真】出久根達郎・著 『 本があって 猫がいる』 晶文社・刊
2014年9月30日初版 @1600e
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よりみち探偵団で 岐阜県本巣市の(旧)根尾村に行く。
名古屋からと 犬山からの人とが JR大垣駅で集合。
樽見鉄道線に乗り換えて 1時間。
朝 出かける時は 雨が降っていた。
途中で よい天気になってきた。
うすずみ桜。
この桜は古墳時代第62代の継體天皇が
ヤマトの都へ帰る記念に植えていったという。
身の代と 遺す櫻は 薄住よ
千代に其の名を 栄盛へ止むる
作家宇野千代氏が
ひどく傷んでいた樹をどうにか助けてほしいと願い出て
手を入れてきたそうだ。
いまでは満開のころには一日に8000人もが訪れるという。
ことしは一週間ほど前にマスコミが満開と報道していたので、
わたしたちは 花見はあきらめていた。
ほんの少し白っぽい花がまだ見えていた。
根尾村は景色も良く、ゆっくり楽しめた。
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梅原 猛・著 『 老耄と哲学 』~思うままに~
90歳の哲学者・梅原猛のエッセイ集。
東京新聞・中日新聞に連載されたもの。
哲学者 と聞いただけで
むつかしい内容の本を書かれると思っていた。
ところが、読みやすい。
文章はこういう風に書かなければいけないなぁというお手本だ。
「どじょう首相のこと」の章も むつかしい政治の話だが、
たとえ話でわかりやすく読ませている。
【写真】 梅原 猛・著 『 老耄と哲学 』~思うままに~
2015.1.30.第1刷発行 文藝春秋・刊 @1850e
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市内のスーパー(地方百貨店)で、
手作りの会(展示即売会)が三日間開かれた。
今回は9回目。
陶器の店が無いので仲間に入って、と言われ、
わたしは初参加。
天然石のアクセサリー、編み物、袋物、お菓子とケーキ、根付け、トートバッグなど。
このスーパーは町の中心に在り、
歩いて来られる年配のお客さんが多い。
時間をかけてじっくりながめたり、
触ったりしながら買わない人。
その品物を目がけて来たように、即 買う人もいる。
独り言を言ったり、知らない人同士だが会話している人など、
わたしは人間ウオッチングして楽しい・・
若い参加者とも会話できたし、参加して良かったぁ。
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