きょうは最高気温14℃。 あたたかい。
三日ほど寒い日が続き、きょうは暖かな日。
このように変化があるから 人の世も飽きないのかなあ。
以前は暗くなっていた時刻に、空がまだ明るいことは、人の心まで明るくするようだ。
玄関に、さざんかと 陶の小さな おひなさまを飾ってみた。
花器は信楽の文五郎窯。若い作家さんの作品で、いま一番のお気に入り。昨年秋、ドームやきものワールド・2008で再会し買ったもの。
5歳の孫が「おじいちゃん、世間ってなあに」と聞いていた。
「うーん、どうやって説明しようか・・」と困ったおじいさん。
小学生用の国語辞典を引いたら、
「世の中」「世の中の人々」と出ていた。
「世の中でのつき合いや経験の範囲」とも。
「世の中」も もう少し大きくならないと わからないなあ。
これから長い間 どういう生き方をして、豊かな人生を過ごすのか楽しみです。
【写真】小学館・刊『例解学習国語辞典』第7版ワイド版どらえもん版
2002.4.1.第1刷発行。@2000E 初版1965.5.25.発行。
昨年 暮れに ロクロで マグカップ17個 作陶していた。
絵が下手で描けないので、弁柄で 簡単な絵柄を描き、
還元焼成した。
単純なマグカップとか 湯のみ は むつかしい。
一日にうちに、食べること、トイレに行くこと、眠ること、話すこと、歩くことなど やむを得ないことで 多くの時間を失っている。
その余りの暇な時間は どれほどでもない。
これらをザーッと合計すると、15時間になる。
残りの持ち時間は9時間。
この9時間をボーっと過ごすか、しっかり過ごすかは、大きな差になる。
わかっているが、改めて吉田兼好さんに言われたら、
一生を うかうかと日々を送っては「もったいない」。
「つれづれなる時間」は 自分と向き合って 心豊かに生きたいものだ。
【写真】荻野文子・著『ヘタな人世論より徒然草』河出書房新社発行
2006.10.20.第1刷発行 @570E。
初出:単行本2003.5.19.河出書房新社 発行。
このブログ“つれづれなるままに”ということばを、吉田兼好の『徒然草』より、真似をさせていただいている。
実は、むかし学校で習った以外に、読んでいない。
著者の荻野文子氏は 予備校の講師で「マドンナ先生」として人気のある方だとか。
内容は出家僧・吉田兼好の『徒然草』を読み、現代風に解いたもの。
1330年ごろに書かれたものだから、現代人から見ると、理不尽極まりないことも書かれている。
「兼好は、つまらぬ結婚をするくらいなら“通い婚”がよい」と勧める。
著者はいろいろな角度から解き明かし、兼好はものごとを多面的にとらえる“複眼的な思考”を備えている。
だから 一見“通い婚”など言っても、いろいろな角度から見れば 現代人も納得いきますよ、と教えている。
古典もわかりやすく、なかなかおもしろい。
先生の授業も聞いてみたいものだ。
【写真】荻野文子・著『ヘタな人世論より徒然草』河出書房新社発行 2006.10.20.第1刷発行 @570E。 初出:単行本 河出書房新社 2003.5.19.発行
娘の家族が、今夜はキムチ鍋を食べる、と言っていた。
キムチ鍋のあとで、スープの中にトマトを刻んでいれ、
冷やご飯を入れてリゾットを作って食べると言う。
キムチは韓国食、リゾットはイタリア食。 意外な組み合わせ。
夫は最初から食べない。わたしは どんな味がするか・・、食べてみたらおいしい。
だれが考えたのか、キムチの辛さは消え、まろやかな味で、若い孫たちにも大人気。
白菜キムチは 加熱すると驚くほど こくが出る。
何で読んだか忘れたが、キムチトーストがおいしいと書いてあった。
寒い時季の ご馳走のひとつに 鍋物がある。
わが家は 豚しゃぶ、魚すき、よせ鍋などをよく作って食べる。
最近 はまっているのにカレー鍋がある。
市販の「カレー鍋のつゆ」を使って、豚肉や野菜を入れ、うどんを入れて煮る、いわゆる カレーうどん だが、おいしい。
孫とわたしは いま一番 気に入っている。
今年初めての 藤工芸教室通い。
一番細い藤で、「ペンギン」を制作。
口ばしに愛嬌があり かわいい。
藤工芸は「かご」というイメージであったが、
1本の藤から、動物や人形も出来上がるので うれしい。
歩数計。
いままでのものは歩数をはかるだけの簡単なものだった。
今回買ったのは、日付けと歩数、カロリーなどが出る。
運動はあまりせず、おいしいものは食べたいというわがままなので、せめて少しは歩こうかなあ、と ふたたび挑戦。
一万歩は毎日 無理なので、めざせ!8000歩。
続けている間に「今度は何歩かなあ」と、だいたい見当がつくようになる。
「メタボ健診」で注目され、今、よく売れているそうだ。
冬物バーゲンが始まった。
大型スーパーへ買い物に行き、
「セール」に 引き込まれ、雑貨屋へ。
最近 白髪がふえたので 時々帽子を愛用している。
こげ茶色のアンゴラ帽子が眼に留まった。
4割引だったので 衝動買い・・。
「雀が宝探しを始めたら蕪(かぶら)蒸しを 作れ」という諺がある。
雀が食べるものに困って、落ち葉の下をつつくほど寒くなったら、
蕪が旬を迎える、という意味。
蕪は 古く奈良時代から 栽培されている。
・・ということで、今時分、蕪を食べなければ と、
蕪料理をする。
わたしは 漬け物(生で食べる)が好き。
友は 鍋物にも入れるという。
小学校卒業以来 一度もお会いしたことがない友人。
何年か前にちょっとしたきっかけで、
年賀状のやりとりが始まり、
「会いたいネ」ということで、きょう実現した。
待ち合わせの場所に行っても、
果たしてわかるかなあと ドキドキだった。
何のことはない。 面影があり、
50年の空白は一瞬のうちに消え去った。
なつかしい話しやら、現在の家族の様子の話しで、
3時間あまり、 おしゃべりは尽きることはなかった。
春野菜の、つみ菜。
毎年3~4月ごろ 浅みどりの葉を摘んでは食べる。
辛し和え、ゴマ和えにしても おいしい。
わが家は みんな好きなので、家庭菜園で育てている。
冬深し 寒の内という今頃なのに、
畑のつみ菜は、もう 菜の花のように 黄色の花が咲いてました。
今の時季に花が咲いたのは、
種から蒔いたのではなく、ポット苗を植えたからかなあ・・。
以前、この著者・小澤征良のエッセイ『おわらない夏』集英社刊を読んだとき、スケールの大きな人だと感じていた。
この本『 しずかの朝 』は、25歳 独身女性の心の動きを描いたもの。
途中から登場してくる、クーニャという老婦人が、ひょっとしたら入江麻木さんではないかと思いながら読んでいた。
やっぱり最後に「この小説を祖母入江麻木に贈ります」と書いてあった。
上品な言葉の文章が 印象的な本。
それにしても、小澤家は父・指揮者、息子はタレント、娘は小説家・・。
輝かしい才能一家であることよ。
【写真】小澤征良(おざわせいら)・著『 しずかの朝 』
2008.11.30.発行 新潮社・刊 @1400E
陶芸教室の新年会でした。
幹事をすることになった・・。
会場は 時々ランチに利用する和食のお店に決めたので、
出席者に気に入ってもらえるか、心配でした。
ここの陶芸教室に お世話になり5年。
ずーッと前には、新年会をやっていたそうですが、
ここ5年ではやっていなそう。
20人以上の多くの人に来ていただき、
よい雰囲気でした・・。
若い30代の主婦6人と、ひな人形作りをした。
同じ型紙を使って、作ったけれど、
それぞれが個性的にできあがり。
シンプルなので簡単かと思ったが、
バランスをとるのがむつかしかった、と評。
今、陶磁器メーカーでは、
ひな人形の出荷がピークを迎えているそうだ。
最近は、細面の美人顔より、 柔らかい丸顔が人気だとか。
本日の作品は 流行の「和める顔の人形」でした。
1月14日 誕生日、2番目の孫が15歳。
中学3年生、高校受験勉強 真っただ中。
生まれてきたとき、看護師さんから、
「きれいな娘(こ)よ」と 言われたのを覚えています。
わたしの作るミートソースが 大好き。
たいしたケガや病気もせずに、
すくすくと育ち、感謝です。
三津田富左子・著『 50歳からの満足生活 』
知的生きかた文庫 三笠書房
名古屋 広小路のW書店に、この本が何十冊と置いてあり、目に付いた。
「人にたよらず楽しく暮らす」を実践している人・・と、表紙カバーに書き込まれている。
著者のお歳は、大正元年生まれの現在96歳。
この年代の女性が、気ままに、好きなように生きる、
自分の意志を通して生きるというのは、大変なことだったろう。
そういう点では 脱帽!
歳を重ねて 何にもする気力のない人、
退屈な人には ぜひ読んでほしい一冊。
【写真】三津田富左子・著『50歳からの満足生活』知的生きかた文庫 2008.10.10.第1刷発行・文庫本化 三笠書房・刊 @571E
名古屋市美術館で モネ「印象 日の出」展 に行って来た。
昨年の暮れから前売り券は 買ってあった。
美術館に着いたらチケット(当日券)を買う人たちがズラーッと並んでいた。(寒い外で)
中に入って さらに驚く。スゴーィ人、人で画が見れないほど!
クロード モネは 150年くらい前に、日本の文化(浮世絵)から強い影響を受けた画家。遠近法、ぼかし、ゆらぎ・・。
日本人の私たちには、だから好かれるのかもしれない。
しっかりと見てきました、モネ「印象 日の出」は。
(・・「印象 日の出」は:“印象派”の名付け元。)
40何回目かの 結婚記念日です。
今、「クロワッサン」という雑誌で「女が生きるヒント」特大号を読んでます。
結婚したからといって、自分らしく生きるにはどうするかなどと考えることもなく過ぎてしまったように思う(わたしは)。
この特大号で、柏木恵子先生(東京女子大学名誉教授)の、
「夫婦はパートナーに対してどのくらい満足しているか」という調査のグラフが載っていた。
結婚して5~6年、夫の妻に対する満足度は急上昇し、妻の夫に対する満足度は急激に低下している。
先日、ある弁護士さんの講演を聞いたとき、
いま 30代の離婚率が一番高いと言われたことが、なんとなく理解できる。
柏木恵子先生は、「母親の心理的安定は、夫婦関係と配偶者に満足しているかに関係する」と言われる。
残り少なくなった人生、楽しく生活(くらし)て いかなければと・・・・。
【写真】半月刊誌『クロワッサン 1月10日号』2009.1.10.発行
(通巻748号)㈱マガジンハウス発行 @400
呉 善花・著『漢字廃止で韓国に何が起きたか』 PHP研究所・刊
著者:呉 善花は、20年間以上も日本に住んで、今は拓殖大学国際学部教授。
10年も前に、同じ著者の著作『続・スカートの風』角川文庫を読んだ。
こちら本にも ことわざが多く載っている・・・
知り合いの韓国婦人に「Tさんは足が広い」と言われて、何のことか?と思ったら、日本でいう「顔が広い」と同じ。そのほかにも似たようなことわざがあっておもしろい。
韓国と日本の習慣や文化の違いを書かれたもので、
韓国人の友人が何人かいる私は、とても興味があった。
本書『漢字廃止で・・』では、ハングル世代の弊害は、
「抽象度の高い思考を 苦手とするようになったこと」と述べておられる。
なるほど、なるほどと思うことが、多々出てきた。
今回も読んでいて、友人の顔が浮かんできた。
ずっと以前、韓国中学3年生の 利発な少女が来てホームステイしていた時、
「自分は 両親の名前を 漢字では書けない」と言っていたことを思い出した。
文化の違いを認め、お互いにその差を面白がっておれば、
感情も行き違わないと思うのだが・・。
【写真右】呉 善花・著『 漢字廃止で韓国に何が起きたか 』 PHP研究所・刊
2008.10.3. 第1版第1刷発行。 @950E
【写真左】呉 善花・著 ---恨を楽しむ人びと---『 続・スカートの風 』角川文庫
1999.3.25. 初版発行 角川書店・発行 @495E
朝、友人が「モーニングして、初詣でに行こう!」と 誘いに来た。
「きょうは4時に帰れれば よい」という。
それじゃぁ 時間があるので、
「多治見のギャラリー巡りもしよう」と、欲張って出かけた。
古民家の中庭とステキな器を見ながら コーヒーを飲み、
小物雑貨を少々買って 満足。
帰り道、内々(うつつ)神社で お参り(何年ぶりかしら)。
全部 予定通り過ごした一日でした。
ギャラリーカフェでコーヒーを飲みながら、
雑誌(「駱駝」小学館)を めくっていた。
“水漏れをも楽しむ 日本人の感性が、志野を生み出した”、
という文が目に留まった。
このページは、日本文化伝承者としてのお一人、
人間国宝:鈴木 藏(おさむ)氏を紹介していた。
なるほど、 志野をはじめ、土物(つちもの)と呼ばれる器は、
水漏れがする場合がある。
とくに袋物(ふくろもの)と呼ばれる花器は、
水がジワーッと沁みこんで来て、大切な床の間を濡らし、
欠陥商品と思う人もある。(今はシリコン:撥水剤で防ぐ)
日本ではこの現象を景色のひとつとして、
時の流れや 趣(おもむき)を愉しむ。
これも 日本文化。
日本人のこうしたスロー文化を愉しむ余暇と余裕を持ちたいと思った。
ちなみに、窯を焚くときの燃料だが・・:
日本は薪、 中国は石炭、 ペルシャは羊の糞だとか。
きょうは保存野菜をつくる。
寒さが厳しくなってきた。
今年になってから、よい天気が続くので、
大根を 風にさらし 保存する。
昨年の秋まき大根は、種を蒔くのが遅くて、
いま やっと食べられる大きさになった。
乾燥に適しているお天気は、湿度が50%以下で、風のある日が良い。
朝、早くから干したら、昼過ぎには 随分と 縮んでいた。
これを四、五日繰り返して乾燥させたもの(干し大根)と、油揚げで、薄味に煮ると、とてもおいしい。
野菜の甘味が凝縮されて、生を煮るものよりも 良い味・・。
新年に初めて読んだ本・・・・
藤沢周平・著『蝉しぐれ』文春文庫。文芸春秋・刊
藤沢文学を愛して止まぬ人は 数多いとは知っていた。
俳優の児玉清氏がNHKテレビ「日本の100冊、私の一冊」として、
この本を紹介されていた。
かなり長編であった。
家事の合間に 三、四日間かけた。
読み終えたあとも、・・
頭の中は自然とか、季節の描写が残っていて、いろいろな場面が(もちろん想像で)浮かんでくる。主人公文四郎の姿、形まで、想い描かれている。
それだけ文章が巧みであるということか。
感動したと言うより、じわーッと心に染み付いているような気がした。
映像で見るより、本のほうが、イマジネーションの世界に浸れて愉しい。
藤沢周平・著『蝉しぐれ』文春文庫。文芸春秋・刊
いろいろな人に読んで欲しい本。
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すぐに 藤沢周平について、どんな人かを知りたくなったので、
藤沢周平・著 未刊行エッセイ集『帰省』文芸春秋・刊を手に入れた。
こちらも、誠実で 好人物の人柄が にじみでた文章・・。
********
今年は、藤沢周平に 明け暮れしそうだ。
【写真上】藤沢周平・著『蝉しぐれ』文春文庫 文芸春秋・刊
1991.7.10.第一刷。@629E
【写真下】藤沢周平・著『 帰 省 』未刊行エッセイ集 文芸春秋・刊
2008.7.30.第一刷発行。@1524E
長女(3人)と次女(2人)のところを合わせると、五人孫がいる。
大きいのが(16歳~15歳)、部活や学校の行事などで、
なかなか 五人が揃うことが 無くなった。
お正月に、揃いのTシャツを着て、
久しぶりに 記念撮影となった。
・・・喜んでいるのは 祖父母だけ(!)。
日本経済新聞(1月3日)「何でもランキング」に、
「余ったおせち こう食べる」の1位は、
「煮しめ」を使った「おこわ」でした。
和風のうま味を お米に吸収させて楽しめる、とありました。
わたしは8位の「煮しめカレー」を作ってみました。
具材は煮込んであるので、短時間で できた。
家族は、見た途端に
「エッ?? レンコンに タケノコまで入っている」と不評。
ところが、
カレースパイスと煮しめから染み出る甘いしょうゆ味が、
「絶妙のバランスで おいしかった!」との評価。
体長70㌢の「新巻鮭」をいただく。
出刃包丁は 何ヶ月も使っていないので、急いで研ぐ。
シャケといえば、鍋物、焼く、マリネ、チャンチャン焼きぐらいしか思い浮かばない。
若い娘たちは、サーモンクリームパスタ、鮭とクリームソースと、やはり洋風レシピが浮かぶ。
どれも おいしそう。
孫たちが 元旦に 大型スーパーへ
「福袋を買いに行く」というのでついていった。
自分は福袋を買う気も無いが(高齢者向きは無さそう)、
買い物客でごった返していた。
わたしたちの年齢の人には、
元旦から買い物に行くということ自体 考えが及ばない。
暮れが近づくと、掃除をし、買い物も済ませる。
「元旦は 初詣でか、お年賀まわりに行くか、家で静かに過ごす」、
というのが、普通なのではと 思うが・・・。
・・でも、生まれて初めての体験で 面白かった。
年が明けて 正月のおせちは、
わが家でも、年とともにすこしづつ 変わってきた。
わが家は、切り餅の おすましの お雑煮を食べる。
おせちは 黒豆、田作り、筑前煮、厚焼き玉子、紅白なます・・などは、手づくりですね。
実家の黒豆は ごぼうと「ナスのへた」をいっしょに煮たもの。
夏の間に食べたナスの へたを乾燥させておいたものを もどして使う。
父の郷里の料理なのか 今もってわかりません。
ナスのへたは とってもおいしくて、兄弟で取り合って食べたことを
・・・なつかしく思い出す。
小さい孫たちは、伝統的なおせち料理は 苦手みたい。
2009年 1月 1日
あけまして おめでとう ございます。
昨年に引き続き つれづれに よしなし事を 書き綴っております。
兼好法師のように名文は書けませんが、
なんとか書きたいと思っています。
今年も よろしく お願いします。
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