土岐市泉町にある美濃陶磁歴史館で重要文化財特別公開
「元屋敷陶器窯跡出土品展」が公開されている。
受付で「今日は”織部の日”で入館無料です(2月28日)」と。
登り窯で焼かれた黄瀬戸、志野、織部、瀬戸黒の美濃桃山陶の作品が展示されている。
元屋敷陶器窯跡の出土品からも、どれも重要文化財指定のものが たくさん一挙に公開。
焼成中に窯から引き出し、すぐに水に浸けて、急に冷やして生まれたという漆黒の抹茶茶わん(瀬戸黒)は見とれました。
歴史館から歩いて5分、織部の里公園にある、
国指定史跡:元屋敷陶器窯跡。
大窯(1、2、3号窯)、元屋敷窯(連房式登窯)は
ボランテイア案内の方がていねいに説明してくださった。
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登り窯の焼成室14室、全長は24m、かなりの高低差。
案内の方はすこしメタボ気味の男性で、
登り降りに大変そうだった。
登り窯の焚き口は、北風が吹き込まない、南向き斜面で、
湧水の小川が下のほうに流れている位置に取るとか。
昔の人の知恵は見事でした。
(わたしがよく行く御嵩町兼山の登り窯もそうでした。)
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岐阜県に用事があり出かけた。
わが家は愛知県だが、車で10分も走れば岐阜県側へ。
岐阜県加茂郡富加町は 濃尾平野の北東に位置する所で、
日ごろはあまりなじみのない地区。
ここに「富加町郷土資料館」がある。
きょうは時間があり、ここまで足を延ばした。
富加町は現存する日本最古の戸籍があるところ。
(それは奈良東大寺正倉院から発見された)
DVDをスクリーンで見ながら、
「大宝二年(702年)御野国加毛群半布里戸籍」
の書きかたや家系図から、
大家族の成り立ちや、ムラの様子を知りました。
特別展示室では季節がらひな人形(つち雛)があった。
いろいろな雛人形を見かけるが、
ここの人形は衣装の古さも感じず、上品な つち人形。
道具類も それは上質なものだった。
富加町は人口5,400人ほどの町だが裕福な町のようで、
緩やかな丘陵地に 東大寺正倉院を模した立派な建物が
広い土地にゆったりと建てられていた。
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獅子文六・著 『 悦っちゃん 』ちくま文庫
学生時代に獅子文六著は ほとんど読んだ。
昨年、文庫本化され ちくま文庫から出版された。
なつかしくて 手に取った。
内容はすっかり忘れていたので おもしろかった。
悦っちゃんの おてんばぶりと おませなそぶりが
よく描かれて 笑ってしまう。
次回は『娘と私』を読んでみよう。
【写真】獅子文六・著 『 悦っちゃん 』ちくま文庫
2015.12.10.第一刷発行 筑摩書房・刊 @880e
初出は 1937年3月に講談社より刊行。
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2月13日 開通(豊田東JCT~浜松いなさJCT)
新東名高速道路がつながった。
新東名がつながったら行きやすくなるので待っていた。
開通3日目。 交通情報で確かめてから出かけた。
高速の道中は渋滞も無しだったが、
岡崎SAサービスエリアは進入路から本線まで車の列。
「満車」標識が出ている。
待つのは苦手なのでわたし達は そのまま通過。
つぎの長篠設楽原PAパーキングエリアでひと休み。
設楽が原の合戦場の山すそにあり、
徳川家康本陣も 眼と鼻の先。
浜松いなさJCTから三遠南信自動車道へ回り込んで
鳳来峡で降り、新城まで南下。
(新城市 長篠城址史跡保存館の外観)
長篠城址史跡保存館には日の本一の火縄銃が展示され、
わたしには見応えがあった。
(陶板絵)
きょうは時間がないので、
帰りは新城ICから どこにも寄らず。
新東名で豊田東JCTへ。東海環状道、中央道を戻って
1時間半足らずで帰宅。
帰りは「早かったなあ」・・
(店償三年1575五月二十一日長篠・設楽ガ原の戦い。)
(織田・徳川軍vs武田軍の配陣 の図)
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知人が朗読会を開く。
「ちいさな朗読会」 犬山新婦人「朗読を楽しむ会」
会場は「ぎゃらりぃ 木屋」
よく 展示会を観にいくところ の裏手にあった。
20~30人入ったら いっぱいになる。
知人は東北出身。
東北弁はお手のもの。
宮沢賢治の世界 ・・・
必要なところは 方言で。 雰囲気は充分伝わる。
他の三人の方もそれぞれ内容に、声の質を合わせて工夫され
物語りが心地よく聞こえる。
「なめとこ山の熊」は朗読の合間に篠笛が入り、
盛り上がって、いつまでも耳に残った。
・・ また いつかお聞かせください。
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山口恵以子・著『 早春賦 』 幻冬舎・刊
明治時代に生きた強い女性・菊乃の生涯を描いた大河小説。
この手のものはあまり読まないが、
読み始めたら止められなく、寸暇を惜しんで完読。
女性の権利を見事に貫き生きる。
小説だと思っても
「素晴らしい」「お見事」と感動した。
以前に読んだ『食堂のおばちゃん』と同じ作家と知り、
作風の違いにびっくりした。
【写真】 山口恵以子・著『早春賦』 幻冬舎・刊
2015.11.25 第1刷発行 @1500e
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陶工芸の先生から
「お雛さまの色紙作りを習ってきたので
みなさんも作られませんか」
ということで 特別教室を開いてもらった。
好きな古布を使って 衣装を貼る。
小さくて 細かい作業だった。
わいわい がやがやと 二時間あまりで出来上がった。
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