木曽川学セミナー(全10回)を、平成19年度 この一年も 受けてきた。
きょうは、木曽川学セミナー 特別講座の日。
このセミナーの担当講師陣のお一人でもあるT教授が、ご自分のAS大学現代社会学部ゼミ学生により、「木曽川学フィールドワーク2007:木曽川流域の文化的景観」調査研究発表会を 開かれたもの。
まだ大学1年生の、孫に近い若い女性3人からも、スライドプロジェクターを使っての研究発表を聞いた。
研究発表者も 個人ではなかなか経験できないような、貴重な勉強をされたと思う。
”是より北 木曽路”の現地で、中仙道、宿場町をたどるように、木曾の山・川・街道沿いを歩きながら、「なぜ、人家のところまで熊が出るのだろうか」ということを疑問に思う。
単に熊の食べ物が無くなっただけという説明でなく、ある時期に人が山を丸ごと伐採して 針葉樹ばかりを植え付けつづけて来たこと。
「山は針葉樹と落葉広葉樹のバランスが大切だ」とか、実際に山に生えている状態を観察しながら、現地の山で暮らし 山を守る人から説明を聞いて学んでこられたことは、いつまでも 一生忘れることなく身に付くだろう。
写真説明・脚注:
活動成果年報『木曽川学研究』創刊号(H16.3.25)~第4号。
木曽川学研究協議会が編集発行(各務原市役所内 木曾川学研究所)。
各務原市・犬山市・岐南町・笠松町で設立され、木曽川文化圏住民と首長・行政・学者が、地域文化の創造母体としての木曽川を総合的に研究し「各地域・都市の個性と一体感と郷土愛と」の確立への基盤とする。
平成15年4月29日「木曽川学事始シンポジュウム」を開催して以来、3研究部会、見学会、学習会、野外講座、10回連続「木曽川学セミナー」講座、シンポジュウム、特別展など 旺盛な活動を、毎年度 より幅広く より深く展開している。