詩人・茨木のり子さんが亡くなって、この2月で2年になる。
1990年ごろ私は詩人としてではなく、「ハングルへの旅」茨木のり子著でその存在を知った。
そのころ韓国と韓国人に非常に興味があり(私の中で韓流ブーム)、何度も何度も繰り返して読んだ。いま手元にある文庫本のほうも、買ってから15、6年くらい経って、黄ばんできた。
韓国語を習っているとき、隣の席に座った女性がその本を読んでいるのを見て、思わず話しかけたことがある。そのとき「わたしは詩集をいつも読んでいるので」と言われ、茨木のり子さんは詩人だったのか、と気が付いた。
それ以来 茨木のり子詩集にも目がいくようになった。
何かに迷うとき、「自分の感受性くらい自分で守れ」という詩がいつも浮かんでくる。
最近本屋で朝日文庫「ハングルへの旅」をよく見かける。
「ハングルへの旅」茨城のり子著 朝日新聞社刊1989.3.21.第1刷。 初本は1986.6.朝日新聞社刊。