朝刊(9月23日)に「芥川賞作家・庄野潤三氏 死去」の記事。
老夫婦の静かな生活を描いた私小説というかエッセイは ほとんど読んだ。
・・・「庭のつるばら」「うさぎのミミリー」「山田さんの鈴虫」「野菜讃歌」など。
特に、
夫がハーモニカで童謡や小学唱歌を演奏し、奥様が歌い、
「いい歌ですねえ」「ああ いいねえ」と 会話する。
老いた両親を気遣い、高いところや 庭の掃除に、長女が通って世話をする。
目立たぬ日常、どこにもある生活を、生き生きと描写され、この作家の人柄がしのばれて、大好きだった。
老いても このような文章が書けるのですね。
【写真】「芥川賞作家・庄野潤三氏 死去」の記事。(平成21年9月23日 日本経済新聞 朝刊)