30年近く前、知人が 韓国人大学教授(女性)を わが家に連れてこられた。
昼どきであったので、わたしは簡単な昼食を出したら、片膝(ひざ)を立てて食べ始められてびっくりした。
服装はパンツスーツだった。
あとで知人から「韓国は立て膝を立てるのが正式なの」と教えられた。
丁 宋鐵(てい むねてつ)・著 『 正座と日本人 』 講談社・刊
著者は医学博士。
歴史学者になりたかったほど、大の歴史好きという。
茶道をたしなむには 正座しなければならない。
これは 日本人なら誰でも常識だと思っている。
ところが 茶道を完成させた利休は、アグラをかいている。
茶道で正座をするようになったのは、江戸の後半からとか。
でもこれは断定ではなく、いろいろな見解もあり おもしろいところです。
広く庶民だれもが 正座をするようになったのは、明治になってから。
したがって 茶道が日本の文化に大きな影響を及ぼすようになったのも、その頃らしい。
わたしが長年抱いていた問題も、この本で納得がいった。
当分 本書は 頭から離れない。