『 ねずみ女房 』 R・ゴッデン・作 福音館書店・刊
W・P・デュボア・画 石井桃子・訳
一ヵ月ほど前 読んだ『縦横無尽の文章レッスン』(村田喜代子著)の中に、テキストとして出てくる、イギリスの古い童話。
作家である村田喜代子さんは、この童話を教材にして、大学生に文章の書き方を教えておられる。
主人公の めすネズミの物語りだが、人間も同じだ。
めすネズミの家族は幸せに生活(くらし)していた。
おすネズミが「これ以上 何がほしいというんだな?」と聞く。
めすネズミは 何が欲しいというものがわからないが、まだ持っていない 何かが欲しかった。
知らない世界を見たいと思い、知らない世界を発見する喜びを大切にしたい。
このめすネズミと同じように考える女性は、悩み 生長していくのだと思う。
童話だけれども 多くのことを考えさせられる本。
よい物語りは、大人にも人気ですね。
【写真・部分】 『 ねずみ女房 』~世界傑作童話シリーズ~
R・ゴッデン・作 福音館書店・刊 W・P・デュボア・画 石井桃子・訳
1977.3.20.初版発行 @1200e