高さ15cmほどの 小壺の素焼きに釉掛けをしようと思った。
そのとき ちょうど習字の先生が来れれた。
失礼を承知で、
「この壺に、(雪月花の)字を書いていただけませんか」と、
お願いしてみた。
「いいよ」「何と書くの?」と、すごく気軽に言って下さった。
幸いにも、先生は 筆もたくさんの種類のを お持ちだった。
ベンガラ(紅柄)と呼ばれる酸化鉄の絵の具を使って、
アーッという間に 書いて下さった。
透明釉をかけ、焼成。
すこし渋いが、きれいな色の花を一輪挿せば、わたし好みの室礼のひとつ。