斎藤博子・著 『 間門園日記(まかどえんにっき)』
~山本周五郎ご夫妻とともに~ 深夜叢書社・刊
山本周五郎氏が亡くなり 43年。
大作家が どんな生活をしていたのか 興味があり、
読もうと思った。
本書は、昭和39年から42年まで、
旅館「間門園」で創作される先生の、
秘書をされていた時の記録。
大学ノート14冊から 本にされたもの。
著者の方は(その当時は)若い女性ですが、
気難しい作家の世話を よくされたと 感心した。
昭和39年ごろは東京オリンピックの頃、
山本周五郎作家は 一番働き盛りで、次々と本を出版され、
時の人として、華やかな頃だったのか。
それにしても 流行作家という職業も大変だ。
著者の悩みも 伝わってくる。
当時の生活環境、物価などが 思い出され、
読んでいて なつかしくもあった。
【写真】 斎藤博子・著 『 間門園日記 』~山本周五郎ご夫妻とともに~ 深夜叢書社・刊。2010.5.16.発行。@1900e