何日か前に“フランスでは 子どもを産む人が 増えている”という本を読んだ。
それに関連しているか と思って読んだのが『婚活 現象の社会学』。
なぜ婚活が社会的流行現象になったのか。
わたしの周りでも、冗談めいて「婚活しようかなぁ」という若い人がいる。
本書では、未婚女性の多くが、男性に経済力を求めている。
が、女性の期待に見合うだけの経済力を持った男性が減少している。
これが、結婚できない 一番大きな問題、という。
また、女性が高学歴を得て、家族も本人も 上流・中流社会の家庭を夢見ている。
1970年代半ばから始まる結婚難は、結婚相手に求める「恋愛感情」、そして結婚後の「経済生活」に求める基準が、相対的に高くなったことが、大きな原因と著者はいう。
故に 現在の民間・公共の婚活支援も うまくいかない、という現実。 著者は、結婚支援事業関係者や参加者から調査をした結果も参考にして語る。
そういえば「パラサイトシングル」という言葉も、この著者が浸透させた。