半年もまえだったか、カーラジオを聴いていたら、「落語家・立川談春が「赤めだか」という本を出した」という内容を放送していた。
そのとき、読みたいと思った。
その後、忘れていたが、つい最近 知人が「腹を抱えて笑った」という本が「赤めだか」だった。
立川談志の弟子となり、修行する様子を書いたもの。
読むほどに思わず大声で笑ってしまうほどに楽しい時間だった。
立川談春ら門下生が二ッ目になったときのこと・・。
「これから お前たちは世の中に向かって、落語を語り込んで行くんだ。
決して 落語だけを愛する観客たちの、趣味の対象になるんじゃねえ。
今後は 自分たちのために 生きろ。」と。
立川談志・家元は、生きるヒントをさりげなく教えてくれる。
本書は 立川談春のことが書かれているが、
家元である立川談志の人柄が、さすが伝統芸のトップになる人は違う、と読み取れる本でもある。
おすすめの一冊。