2006年4月、滋賀県守山市にある佐川美術館で、李朝陶磁名品展(韓国ソウル・湖林博物館所蔵)が開かれていた。
私は10年以上も前に、ソウルの街の中で、探して 探して湖林博物館に行ったことがあるので、なつかしくて見に出かけた。
はじめての佐川博物館は、モダンな建物、素適なところであった。
同年輩ぐらいの中年女性に道を訊かれた・・。
少し立ち話をしていて、「李朝の陶磁 お好きですか?」と訊いたら、
「ええ、もう狂ってます。」「千葉県から早朝の新幹線で ひとりで来ました」と、苦笑しながら答えられました。
年を重ねても「狂ってます」と言えるものがある人は、幸せですね。
数分のわずかな会話だけでした。2年経た今も、なぜか今でも顔が浮かびます。
※ 佐川美術館2006年「李朝陶磁の名品」展のチラシと作品集のカタログ。