ギャラリーカフェでコーヒーを飲みながら、
雑誌(「駱駝」小学館)を めくっていた。
“水漏れをも楽しむ 日本人の感性が、志野を生み出した”、
という文が目に留まった。
このページは、日本文化伝承者としてのお一人、
人間国宝:鈴木 藏(おさむ)氏を紹介していた。
なるほど、 志野をはじめ、土物(つちもの)と呼ばれる器は、
水漏れがする場合がある。
とくに袋物(ふくろもの)と呼ばれる花器は、
水がジワーッと沁みこんで来て、大切な床の間を濡らし、
欠陥商品と思う人もある。(今はシリコン:撥水剤で防ぐ)
日本ではこの現象を景色のひとつとして、
時の流れや 趣(おもむき)を愉しむ。
これも 日本文化。
日本人のこうしたスロー文化を愉しむ余暇と余裕を持ちたいと思った。
ちなみに、窯を焚くときの燃料だが・・:
日本は薪、 中国は石炭、 ペルシャは羊の糞だとか。