このブログ“つれづれなるままに”ということばを、吉田兼好の『徒然草』より、真似をさせていただいている。
実は、むかし学校で習った以外に、読んでいない。
著者の荻野文子氏は 予備校の講師で「マドンナ先生」として人気のある方だとか。
内容は出家僧・吉田兼好の『徒然草』を読み、現代風に解いたもの。
1330年ごろに書かれたものだから、現代人から見ると、理不尽極まりないことも書かれている。
「兼好は、つまらぬ結婚をするくらいなら“通い婚”がよい」と勧める。
著者はいろいろな角度から解き明かし、兼好はものごとを多面的にとらえる“複眼的な思考”を備えている。
だから 一見“通い婚”など言っても、いろいろな角度から見れば 現代人も納得いきますよ、と教えている。
古典もわかりやすく、なかなかおもしろい。
先生の授業も聞いてみたいものだ。
【写真】荻野文子・著『ヘタな人世論より徒然草』河出書房新社発行 2006.10.20.第1刷発行 @570E。 初出:単行本 河出書房新社 2003.5.19.発行