以前、この著者・小澤征良のエッセイ『おわらない夏』集英社刊を読んだとき、スケールの大きな人だと感じていた。
この本『 しずかの朝 』は、25歳 独身女性の心の動きを描いたもの。
途中から登場してくる、クーニャという老婦人が、ひょっとしたら入江麻木さんではないかと思いながら読んでいた。
やっぱり最後に「この小説を祖母入江麻木に贈ります」と書いてあった。
上品な言葉の文章が 印象的な本。
それにしても、小澤家は父・指揮者、息子はタレント、娘は小説家・・。
輝かしい才能一家であることよ。
【写真】小澤征良(おざわせいら)・著『 しずかの朝 』
2008.11.30.発行 新潮社・刊 @1400E