きのうの「いわさき ちひろ展」の学芸員の方。
トークの中で 印象に残ったことが 2つあった。
上の絵(「緑の風のなかで」1973年)の前で、学芸員さんから、
「この絵の女の子は どこに立っているでしょう?」と、突然 質問された。
わたしは「帽子をかぶっているし、靴も履いているので、どこかの外出先」と答えた。
他の人は「リボンがゆれてるので、丘の上に立っている」と。
もうひとりの女性は「花を持っているから、花畑かしら」と答えていた。
学芸員の方は、
「どこでも構いません。そんな風に想像を膨らませながら、絵を観ることが大切です」と。
もうひとつは、
「”絵”ひとつづつに タイトルが付いてます。
これを見ないで、自分だったら この絵は こんなタイトルを、と付けて観ると、なおいっそう 絵を観る楽しみが増すと 思う」と言われた。
わたしは いままで 自分勝手に、これは「色がいいから」、「可愛いから」・・とだけ 観ていたようです。
学芸員さんの話しを聞いて、ますますこの画家に興味が深まりました。
トークのあと、1年半前に 安曇野在住の知人の案内で、「安曇野ちひろ美術館」を訪れた時の話しをしたら、 大変 喜んでくださいました。
【写真上】「いわさきちひろ 緑の風のなかで 1973年」ちひろPOST CARDから
【写真中】「わらびを持つ少女 1972年」壁掛けから
【写真下】安曇野ちひろ美術館(長野県松川村) パンフレットから