森 まゆみ・著 『 明るい原田病日記 』 亜紀書房
~ 私の体の中で 内戦が起こった ~
著者の森まゆみさんは、何冊も著書を読んでいるので、
元気いっぱいの女性と思っている。
「原田病」。 はじめて聞いた言葉なので、
まさか著者が その病気であるなんて 思わず、
今度の新刊はどんな内容かと、楽しみながらめくって びっくり!!
100万人に5人しか居ない病気で、眼がおかしくなり、頭痛、耳鳴りがひどく、まぶしくてたまらないという うつ症状。
本書は、病気になり、どのような日常を過ごしているか という日記と、2部では 医師との対話が書かれている。
幸いにも わたしは、病いと あまり縁の無い生活をしてきたので、原田病にも、他の病気にも うとい。
著者が言われるには、原田病は、
眼の病気ということで、眼科で診てもらっているが、
病気なので、他の、たとえば脳神経科でも、診てもらいたい、と。
日本の病院の現状は、患者ひとり一人と 向き合って治療にあたっていない という。
うまく言えないが、患者の言いたいことは よく伝わってきた。
対談の中でも(岩倉雅登医師との)、日本の医療現場の実情が語られて、興味深く読んだ。
健康が快復して、また 活躍して と、願ってます。
【写真】(部分) 森 まゆみ・著 『 明るい原田病日記 』~ 私の体の中で 内戦が起こった ~ 亜紀書房・刊。 2010.9.30.第1版第1刷発行。@1600e