名古屋市博物館で「妙心寺 禅の心と美」展を見てきました。
禅を通して悟りを開く妙心寺の教えは あまりわかりませんが、信長、秀吉、家康などの武将の篤い信仰心のせいか、わたしの住む中部地方には、妙心寺派の寺が多くあり、日ごろ少しは身近に感じている。
仏像、屏風絵。 名品は見ていると知的な感じがして、すごーぃ世界だなぁと思う。
一番、見て飽きなかったのは「山水楼閣人物図 螺鈿引き戸」。
わたしは螺鈿細工が好きなので、この夜光貝の薄片を貼ってある引き戸に惹かれた。 これは寺の正堂と方丈を仕切る引き戸に使われていたとか。
もうひとつ 「七丈袈裟」。14世紀のものらしい。
袈裟は僧が羽織る長方形のもので、幅が七つに分かれるものが七丈、九つに分かれるものが九丈袈裟と呼ぶらしい。
おそらくこれは夏物で、布地は麻チョマだと思う。 この頃からも チョマは自然素材として活躍していた。
すこし擦り切れたところもあるが 長い間 耐えている。
よく 残っているものだ。
秋雨の中、多くの見る人で にぎわっていた。