山本一力・著『いかだ満月』 2008年 角川春樹事務所・刊。
材木問屋さんは 季節ごとの行事を大事にしている。
8月の十五夜と 9月の十三夜の月を祀るのが月見。
8月15日は「芋名月」で、9月13日が「豆名月」とは、生活そのものだ。
どちらか片方だけ、「月見」をすると、片月見といって縁起に障るといわれている。
材木問屋で、片月見だけをした年に土砂崩れがあったので、それ以来、片月見は「断じて忌むべし」と家訓。
わたしは、年中行事にあまり関心が無く、過ぎてきてしまった。
日本の年中行事には、それなりのいろいろな知恵が詰まっていると、あらためて思った。
【写真】山本一力・著『いかだ満月』 角川春樹事務所・刊。 2008.9.8.第一刷発行。@1600E。