一冊目(part Ⅱ)。
『世の中で一番おいしいのは つまみ食いである』平松洋子・著 文春文庫
ふだん、会話の中で、手洗い、上手、手加減、手間、手分け、手盆・・など、手の付くことばは たびたび使う。
この著者は「手を読む」として、手の付くことばを80個以上も挙げ、コメントをひとつづつ書いてある。
よく これだけ集められたものだ。
著者は フードジャーナリスト、エッセイストの肩書きをもっておられる。
そのうえ、料理のアイデアは長けておられ、エッセイの内容も幅広く、ボキャブラリーも多く、おもしろい。
口八丁、手八丁というが、著者こそ よい意味での このことばにぴったりの人ではないかと思う。
【写真】平松洋子・著『世の中で一番おいしいのは つまみ食いである』文春文庫 文芸春秋・刊 2008.8.10.第1刷。@600e