“祝アカデミー賞受賞”に惹かれて買った。
きょうまで葬儀屋という商売は知っていても、
納棺という仕事について考えたことも無かった。
著者はわたしより4歳年上ということから考えると、
その仕事が白い目で見られ、家族からもいやがられることは、想像できる。
この仕事を通しての、この著者の考え方・・、
「釈迦や親鸞は 生死を超えたところから言葉を発している、と考える」、
・・・思わず 唸ってしまう。
わたしは、いままでは 生死としての生だけしか 考えていなかった。
自分も歳を重ね、身近な人の「死」に接することも多々あるようになった。
この本を通して「死」について考える機会を持った。
映画「おくりびと」がなかったら、読むこともなかった一冊。
ぜひ、映画も鑑賞したい。