大型スーパーへ行くと 必ず寄るのは本屋。
最近は文庫の種類が増えて、表紙を見るだけでも楽しい。
安いので、途中でイヤになってほっぽり出しても惜しくない、という理由もあり、よく買う。
本日は 著者が女性ばかりの三冊を買う。
一冊目。
『世の中で一番おいしいのは つまみ食いである』平松洋子・著 文春文庫
いつもこの著者の本は おいしい。
この本は、まな板、切れる包丁を持っていなくても、
自分の手で作る おいしいものが書いてある。
手でちぎる。手で割る。手で裂く。折る。開く。しごく。むく。つぶす。揉む。崩す。むしる。和える。はたく。まぶす。・・・
なんでも手でやってみると、料理がとびっきりおいしいという。
レタスやこんにゃくをちぎったり、蒸し鶏をさいたり、いわしを手で開くなどは、よくやっているが、こんなにも手でできることがあるとは、気が付かなかった。
手水を付けて きゅっとむすぶ・・・おむすび。
読んだだけで、幸せな愛情のこもった食べ物ができあがる。
【写真】平松洋子・著『世の中で一番おいしいのは つまみ食いである』文春文庫 文芸春秋・刊。2008.8.10.第1刷発行。@600e