明治村三丁目。
・・芝川又右衛門邸。
外観は洋風建築だが、
中は和風造りが ところどころに見られる。
洋風の応接間の格天井は、
網代編みと ヨシズ張りが市松模様になっている。
その奥は見晴らしのよい日本間で、出窓廻りの横木には、
ハートマークの透かし彫りが施してある。
風呂場の天井にも、トンボの透かし彫り。
トンボは前にしか進まない。
貿易商を営むには 縁起が好いそうだ。
畳敷きの茶室もあった。
明治の時代にハイカラな造作が施されている。
さすが、明治の長者番付の上段に選ばれる富豪の御屋敷。
宙吊りのらせん階段など構造設計専門家もうなる造りとか。
この建物は、阪神淡路大震災に罹災後、
ていねいに解体して、兵庫県西宮市から移築復原した。
復元工事手伝いボランティアを30人も募集して、
ひとつひとつ苦労されて、緊縮予算8千万円でできたもの。