佐渡ヶ嶽部屋の 琴奨菊関が、
日本人として4年ぶりに大関になった。
伝達式のあいさつ(口上)で、
「”万理一空”の境地でがんばります」と おっしゃっていた。
わたしは この言葉は知りませんでした。
辞書をいくつも引いたら、「万里」はありました。
でも、この四文字熟語はなかった。
新聞を見たら、宮本武蔵の「五輪書」の中に在る、と。
どんなに遠くまで行っても空はひとつしかない、という意味。
テレビのインタビューで、
「迷いの無い境地を求めて、日々努力する」と言われた。
なかなか見どころのある方だと 感心した。
わたしは 歳を重ねたが、のこりの人生もこうありたい。
【写真】2011.9.28.日本経済新聞(夕刊)