本書を読んでいたとき、3月9日の日経新聞にこんな記事:
3月8日の「国際女性の日」に中国人作家・楊逸さんの発言・・
「人が一カ所にとどまっていると、文化は発展しないんじゃないか。飛び回れば花粉がつく。花を咲かせて、蜂蜜ができる。文化も同じで、人が動いて豊かになる」。
「私には花粉がたくさんついているかもしれない」。
日本語で小説を書き、母国語が日本語でない作家、として初めて芥川賞をとった女性。
確かに花粉がいっぱいついたからこそ、すばらしい賞がとれる小説が書けたのか。
『 すき・やき 』も、21歳の中国人留学生の話である。
本人(著者)の体験もうかがわれるように思えた。
わたしには中国人女性の書かれた小説を読むのはめずらしい。
異文化に接して驚く姿が 可愛く描かれていた。