著者は、「人間の最上の徳は、人に対して上機嫌で接すること」と言われる。
その通りだと思うが、相手にも依りけりということもあるので、
わたしは「できるだけ、・・」ということにしておこう。
本書は お聖さんの多くの本から、選りすぐられた言葉が集められている。
いくつかは胸のすくような「さすが~あ」と感心する。
たとえば、
「花も木も人間にとって最良の伴侶である。」
(「篭にりんご、テーブルにお茶」より)
「トシヨリと十把ひとからげにするな。」
(「姥(うば)うかれ」より)
これは、トシヨリと呼ばれるようになったので、特に身に沁みる。
こう見えても、私や普通のバアサンではない、そこらソンジョのトシヨリと、十把ひとからげにしないで欲しい、と。
聖子さんほど大きな声で言えないが、わたしも心の中では、いつもそう叫んでいる。
他にも、胸のすくような言葉がいっぱいですよ。