この二、三日は 5時半起床。すっかり明るいが静かだ。
コーヒーを入れ、本を読む。 至福のひととき。
『白夜に紡ぐ』志村ふくみ・著 人文書院・刊
書く人も、内容も、なにもかも品があり、この本に出合えて自分まで高められた気になる。
7、8年前、「家庭画報」という雑誌に掲載されたトルコ旅行の話を読み、感想を書いたら採用されたことがある。
染め、紡ぎ、織りを探し求めて、どんなにか苦労があり、今の地位、重要無形文化財保持者まで登りつめられたことは、著者の生い立ちも含め、本書で知りました。
わたしより ひとまわり年上の女性。奥ゆかしく、それでいて強い信念の持ち主であり、「精進、精進こそが一本の道になって続いていた」という仕事への情熱が本書にちりばめられてある。