渡辺淳一・著『人間も偽装が好き』・・あとの祭り・・
2008年7月25日 新潮社刊。
“なぜ自殺してはいけないか”という著者の説・・。
“自殺は間違っている”との諭し方は、医者でもある著者・さすがに感心させられる。
こういうのを発想の転換というのだろうか。考え方に脱帽。
“命の尊さ”を教えるとともに、身体はどのようにつくられ、日々いかに懸命に働いているかを知れば、「死のう」という気持ちは無くなるという。
自分の心臓や血管や 身体の隅々の細胞が、これほど休み無く日夜働いているということに、いちいち気にはしていなかった。
確かにこういうユニークな説得の仕方は 力をもっている。
作家で医師である著者ということが、このような説得の仕方ができる。・・すばらしい。
多感な中学生の孫娘たちに、否 皆にぜひ読んでもらいたい。
【写真】渡辺淳一著『・・あとの祭り・・人間も偽装が好き』
2008.7.25.発行。新潮社発行。@1300E「週刊新潮」連載エッセイ「あとの祭り」の加筆改題版。