『 母 ~オモニ~ 』 姜 尚中(カンサンジュン)・著 集英社・刊
一年前の、ベストセラーになっているとき、読みそびれた。
突然 思い出して読み出した。
オモニも、そして その頃の在日韓国の多くの人が、並々ならぬ苦労をしてきた。
著者が 子どもの頃、「日本の文字も知らないから、人から馬鹿にされ、損ばかりしている」と思っていた。
このような人が多くいた、辛い時代でもあった。
政治学で著名な著者も、過去は ずいぶん大変な生活であったことを知りました。
母親というものは、子どもに対して無償の愛をささげるものですね。 世界中 同じだ。
本の内容は重いもの。
著者 初の自伝的小説は 読み応えのある一冊です。
【写真】 姜 尚中(カンサンジュン)・著 『 母 ~オモニ~ 』集英社・刊
2010.6.9.第1刷発行。@1200e
初出誌:「青春と読書」2008年3月号~2010年2月号