四重奏者の おのおのの人物の生き方(物語り)を描いた小説。
4人とも 静かな日常生活が描かれ、音楽に関わっていく様子が おもしろい。
著者の小池昌代さんの作品は、初めて読んだ。 詩集も多く、萩原朔太郎賞も受賞されている。 一度 読んでみたい。
ベートヴェンは、難聴を患っていたのは、有名な話。
わたしは そのことを、ずーっと不思議に思っていた。
この本によれば「耳軟化症」という病気ではなかったか と。
人の声や遠くの音は聞こえなくても、ピアノの音、オーケストラの音ならば、頭の骨に響く振動によって聞こえるということがあるらしい。
これで少し納得。
今さら わたしが納得したって、なんだか変かなぁ。