『 家計簿の中の昭和 』 澤地久枝・著
有名な女流作家なのに、一冊も読んだことがなかった。
昭和5年生まれ。
親元を離れたときから ずーっと家計簿をつけておられる。
三日坊主で続けられないわたしは 尊敬。
昭和何年ごろは、自分の生活はこうで、それに関わる経済事情はこうだったと、これだけ詳しく書いてあれば、世の中の移り変わりがよくわかるし、その時代の生活レベルも、自分の育ってきた時代も思い出されてきた。
著者はあとがきに「金銭の出入り」を記帳した「わたくし史」となったが、たじろいでもいると書いてあった。
「作家という仕事の運命かなあ」と感じた。
わたしは20歳のころは(親掛かりで)美容院代・学費・食費がこんなにもしていたかと、今さら 育ててもらった両親に感謝できた。
【写真】『 家計簿の中の昭和 』 澤地久枝・著 文芸春秋・刊。@1500e2007.3.発売。なお文庫本が2009.4.10.発売。@580e。