谷汲ゆり園へ行くときのこと。
大垣西インターを降り、垂井町から谷汲へ向かう途中、
中山道から谷汲巡礼街道を通った。
ここに乳くれ地蔵があった。
(偶然 見つけた)
車を降りてこの史跡をよく見せてもらった。
病に倒れ、自分の願いを託せる、慈悲ある人を探すため、
あえて「あなたの乳を飲ませてください」と、
道行く人に懇願した。
唯一人応えようとしたのは八幡村庄屋の妻みねであった。
おみねはこの老人の願いを聞き入れて、
この地に六地蔵と道標を建てた。
今では「乳くれ地蔵」と呼ばれ、
乳の出ない母親が詣でるようになった。
おみねの曾孫にあたる竹中敏子さんが、
昭和8年今上天皇のお乳人として参内されたという。
巡礼者に乳を与えようとしたおみねとの強い因縁感じる、
歴史のひとこまである。
せまい道幅の谷汲巡礼街道を通ってこそ見つけた、
池田町の史跡。
わたしには心に残った出来事でした。
後日談・・
帰宅して池田町のホームページを見たところ、
瓦職人さんのブログに行きついた。
テーマが 乳くれ地蔵
瓦職人として単調な作業をしながら色々なことを考える。
昔の旅人も自分の足で歩く単調な作業は同じではないか、
というところから、
この乳くれ地蔵の話を想い出し感想を書かれている。
瓦職人さんということのほか何もわからないが、
すご~い深いことを考える男性(たぶん)に感動した。
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