本日は「国境河川の民俗誌 ~筑後川と木曽川との比較から~ 」
講師は 九州産業大学 国際文化学部 準教授 須永 敬 先生。
先生は2年前まで木曽川流域に住まわれ、木曽川学の講師もしてこられた。九州の大学で教えられるようになったので、きょうのテーマ・内容として、筑後川と木曽川を比較された。
全国各地にある鵜飼だが、筑後川の鵜飼技術との比較、自然環境の違いに伴うやり方の違いも それぞれおもしろかった。
木曽川は 美濃との国境で、すべて尾張藩のもののようだが、
筑後川は 川の半分が筑前、あと半分が筑後のもののよう。
国境の紛争があちこちで、ときどき起きるのが常だったらしい。
権力(ちから)の違いにともなって、川の領域認識も違うとか。
わたしには なかなか思いがけない考えだった。
<写真下>木曽川学セミナー会場:各務原市中央図書館入り口付近。