晩秋10月末の日曜日、友人に誘われ「森のマーケット」クラフトフェアに出展(陶器)した。
朝一番に上品な老婦人が黒っぽい皿の作品をジーッと見ておられた。
「いいわね」とひとこと。
それからあちこちのお店をめぐりながら、再度見に来て「ここにあった皿が無い」と言われた。
売れたばかりだったので「残念だけどほかの方が欲しいと言われて・・」。
マーケット終了後、一緒に来ていたお嫁さんに聞いたら、今年96歳。
10歳くらいは若く見えて、好奇心が旺盛。
日ごろは老人施設でお世話になっているが「今日はここに来たい」と言われて連れて来たということ。
「96歳の老婦人が、今買っても使うことの無い、皿を買ってどうするの?」と思ったけれど、お嫁さんの「皿を買うのではなくて、夢を買っているのかもネ」といわれ、目からウロコでした。
わたしもいつまでも夢を持ち、生き生きと楽しい老後を過ごしたいなと思った。すがすがしい森のマーケット初体験でした。