よりみち探偵団の仲間と歩いてたら、お風呂屋さんがあった。
大正時代(T14年)からつづき、いまでは市内でただ一軒残っているという。
ここの経営者を知っている人がいたので、声をかけて見せていただいた。
89歳の女性Sさんは、この地に嫁に来て ずーっとこのお風呂屋さんを守ってきたとか。
若い時はさぞかし美しい人だったと思われる方で、
お話の内容も しっかりとして、記憶もよくて驚ろいた。
中庭には池があり、緋鯉が飼われて、
風呂上がりに眺められるようになっている。
女湯のほうには赤ちゃん用の竹製のベットがあり、今でも使われている。
年月を経て色艶の出た、自然素材の道具は輝いていた。
この付近は毎日のように車で通りすぎているのに、お風呂屋の存在にはまったく知らなかった。
自分の住む町なのに不思議な気がした。
寄り道して よかった。