鎌田 實・著『 それでも やっぱり がんばらない 』 集英社文庫
半年も前に買って 読むのを忘れていた。
読み始めたら 引き込まれて止まらない。
テレビで鎌田實医師の ニコニコ顔を見たり、
ラジオでおだやかな声を聞いたりしているので、
大変な生育歴を読んでも、同じ人物と思えない。
「家族のチカラ」の項では、先生もふつうの親としての苦労もされている。
大学受験を前にして、お嬢さんから 思いもしなかった「お父さんは嫌い」と言われてショックだった。
柳田邦男の『惰性』という本を一緒に読みながら、親子の絆を深めていくと言う。
これは 読んでいて 感動という ひとこと ではなく、
言い尽くせないほど 衝撃を受けた。
家庭では いいお父さんなのだ。
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ひとは 一人 生きていける。
でも きっと ひとりは寂しいだろうなあ。
ゆるやかな 縛り合わない絆、新しい絆ができるといいなあ。
鎌田先生の言われる家族ばかりだと いいですね。
【写真】『 それでも やっぱり がんばらない 』 鎌田 實・著
集英社文庫 2008.2.25.第1刷 集英社発行 @552E
初出:集英社刊 単行本 2005.05. @1680E