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著者は、有名な新田次郎と藤原ていの娘である。
同じ著者の『 母への詫び状 』は何年か前に読んだ。
お母さんである藤原ていさんの講演を、何十年も前に聴いた。
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北朝鮮国境の鴨緑江を渡り、
三人の子を連れて三十八度線を越え、
死の恐怖に怯え、裸足で日本に帰国した体験だった。
こうして立って話をするのも、足の裏に痛みがある・・・と。
それでも藤原ていさんは一時間半 立っておられた。
家族からチャキと呼ばれていた娘さんのこの一冊は、
内容も濃く、二日間で読み終えた。
藤原てい著『 流れる星は生きている 』の中で
「三十八度線をどんな思いで、子どもを守ろうとしたが・・」
この言葉は咲子さんにしか理解できないでしょうか。
【写真】 藤原咲子・著『 チャキの償い 』
~ 新田次郎、藤原ていの娘に生まれて ~
山と渓谷社・刊 2015.1.5.初版第一刷発行 @1600e
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