平成25度 木曽川学セミナー
5回目は「犬山城はなぜ個人所有になったのか」
講師:岐阜大学名誉教授 松田之利先生
徳川の世となってから、
犬山城は はじめ木曽川管理(特に材木)の拠点であった。
近くに住み、犬山城は親しんでいるが、
何故 個人の所有になったのかは知らなかった。
明治のはじめのころ、愛知県からの払い下げとなった。
その際、創建以来300年余の城を修理修繕をしながら、
末代まで維持し続けるべし、などのきびしい条件が付いた。
買い手がつかず、子爵となっていた元城主の成瀬の殿様が、個人で引き受けたという。
10年ほど前に、成瀬さんと地元市民や行政で創った財団法人白帝文庫の所有に移された。
天守閣と城山公園の日常管理運営は、今では 市が行なっている。
最近は、城下町の まちおこしがあり、
天守閣や旧い町並みを訪れるが多い。
本日は興味のあるテーマであり、話しの上手な先生で、
短く感ずる一時間半の講義でした。