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岐阜の可児市に用事があり 行った。
すこし遠回りして
美濃加茂市の太田宿 中山道会館に立ち寄る。
展示室では江戸時代の菱形花見箱、鳳凰桐文様蒔絵重箱、
扇形花見重箱などなど・・。
今ではとても手に入らないような、
銅壺入りの重箱にびっくり・・
(熱伝導が高い純銅を使った、酒をお燗するもの)
めったにお目にかかれない貴重な器を見せてもらった。
いつか韓国人の作家が
「このような工芸は日本人以外には作れない」
と言われた記事を見た。
思わず会館の事務所に行って
良いものを見せていただいた御礼を言った。
ここの館長さんが花見重箱が好きで蒐集されたものだとか。
中山道会館の広場の一角に
「糸遊庵 シユウアン」と名付けられた和風の古民家がある。
芸術家・岡本太郎のお父さんの漫画家・岡本一平と、
その妻・岡本かの子(小説家)の終の棲家となった とある。
ここ美濃加茂に来た一番の理由は
木曽川の流れが この辺り(中濃大橋の下流)で、
直角にまで変化する場所を見に来た。
何百万年とかも前に 大きな活断層が生じて、
美濃加茂から関市の津保川へ向かっていた流れが、
栗栖・鵜沼・犬山城へ流れるようになったとか。
木曽川の流れが谷を深く切り込んでいって
日本ラインの急流と景観を造っていたんですね。
(「木曽川学研究 創刊号」から転写)
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