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朝食に もち麦入りのリゾットをよく食べる。
ふと、「貧乏人は麦を食え」と失言したとされる、
有名な首相が居たのを想い出す。
昭和35年、友だち仲間四人で東京へ遊びに行った。
池田勇人首相の令夫人満枝さんが、
友人仲間の母とお友達ということで、
四人を私邸に招待してくださった。
私邸の門の横に真新しい記者団用のトイレが5個も在り、
玄関の脇にポリスボックスが在るのが印象的でした。
夫人は優しい人で、学校の後輩でもあるわたしたちと
学生時代の話で会話がはずんだ。
池田総理は 新聞雑誌ではおおむね 今も評判がよい。
いつか目にしていた新聞の、昭和回想記事と書評から、
総理大臣秘書官・伊藤昌哉さんの著書を知った。
隣りの町立図書館で見つけてきた。
昭和60年発行。さすがに本は黄ばみ焼けている・・
伊藤昌哉・著 朝日文庫
『 池田勇人とその時代 ~生と死のドラマ~ 』
首相になったのは昭和35年(1960)7月。
安保改定のあとの殺伐とした時代ではあったが、
「所得倍増計画」と「忍耐と寛容」の政治を目指した。
自分の青春の時代の社会なのでなつかしさと、
池田総理は偉大な男性だったのだと思いを馳せながら、
一日中読んでいた。
歴代の首相夫人の中で、
記者団に一番評判が良いのは池田首相夫人だ、
と、なにかの新聞記事で読んだことがある。
【写真中央】伊藤昌哉・著『池田勇人とその時代』~生と死のドラマ~ 朝日文庫・刊 昭和60年8月20日第1刷発行
【写真下段】上記著作扉写真を撮影。池田勇人首相と満枝夫人
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