最近この著者の本が よく目に留まる。
「人生を富ます知恵」として書かれている。
年齢的には 書かれていることは知っていなければ・・と思う。
が・・、著者は人生の達人である。
故に、わたしには学ぶべきことがたくさん書いてあった。
ひとつ・・
料理をしなくなった途端に、現役から脱落する。
人は毎日ぶつぶつ文句を言いながら暮らして普通なのだ。
「安心して暮らす」などという状態は 現世には無いことを、肝に銘じるべきだ、と。
なるほど・・。
わたしは お独り様の友人を見て、
「いいなあ。家族のご飯を作らなくて、楽でしょう」、
と うらやんでいた。
先日 転んで胸を強く打った。
日ごろは風ひとつ引かない健康体なので、
「腰が痛い」「膝が痛い」という友にも いたわりが少なかった。
自分が転んで痛い思いをしたことでは、年齢相応の変化を体験した。このように受け止めよう。
著者は七十代で一番冴えたのは、人間観察の度合いだいう気がする、と書いておられる。
わたしも七十代に入った。
これからどんな生き方ができるか・・。
【写真】 曾野綾子・著 『 自分の財産 』 扶桑社・発売
2012.5.31.初版第1刷発行。 産経新聞出版・発行 @1500e