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表紙の帯の「志乃子は骨董の世界に足を踏み入れていく」を見て、
かなり長編だが読もう、
人が自分の趣味をどうやって見つけ深めていくかを知ってみたい
と思った。
女主人公志乃子さんが、亡き骨董屋の妻から貰った茶碗
・・志野宗信という陶芸家の傑作・鼠志野の茶碗から、
物語りは展開する。
この欠けた茶碗が3000万円で売れた。
小説の世界とは言え、ドキーッとするような話。
日本の敗戦の時 朝鮮半島から決死の逃避行の話が
入り交ざって、わくわくする。
小説とはこのように組み立てて書くものか、
と感心しながら、上下2冊を読み終えた。
【写真】宮本輝・著 『 水のかたち 』 上・下 集英社・刊
2012.9.30.第1刷発行 各@1600e
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