日本経済新聞朝刊の「消費の現場」という小さな記事を よく読む。
8月18日は、“「節約」を「ぜいたく」に味わう。”
この見出しの言葉は よくできていて、よく意味がわかる。
内容は、袋入りの即席めんを、調理して提供するラーメン屋がオープンした。
価格は 即席めん代に、調理代280円かかる。
希望によりトッピングのコーン代や煮タマゴは 代金を払えば付けられるという。
長い間、生きてくると 面白いことに出会うということのひとつである。
正直に言えば「こんなこと 商売になるか?」と思う。
家人に意見を求めたら あまり驚かない・・
「うーん・・。 食べたいときに食べられて 便利かも。」
せっかく外食するなら、家で作ることのできない、珍しい おいしい料理を食べたいのになあ。
カラーピーマン。
5月のはじめに 植えた。
6月に入ると どんどん大きくなり、ひと枝に三つも四つも 実がなり、重くて 枝が折れた。
ひと枝には一つくらい残して、緑色のまま収穫した。
お盆のころ 真っ赤なカラーピーマンに育った。
ツヤツヤとした実は、とっても鮮やかで、味はもちろん、目にも美味な野菜です。
大きいものは高さ12センチもあり、オランダ産に負けてませんよ。
肉厚なのでローストして めんつゆかけて 食べたら おいしかったです。
隣の家に住む娘夫婦と末っ子が 旅行に出かけた。
高校生の孫は 部活のため家に残ったので、朝昼晩のご飯の世話をする。
翌朝7時に出るので 弁当を作る。
娘は「もう高校生なんだから 自分で作りなさい」と言って出かけたそうだ。
わたしは久し振りに弁当を作りたかったので「任せて!」
5時半に起きて、厚焼き卵(青じそ入り)を焼き、十六ささげとオクラのバター炒めと うなぎの蒲焼きを詰めた。
なかなか ご飯が冷めなくて・・・・。
「本日は祖母の手作り弁当」。
お友だちはどんな 今風の お弁当を 持ってくるのでしょう。
高校生の孫が つめたい茶碗蒸しを食べたいという。
暑いのに、面倒だなあ と思って「気が向いたらネ」と応えておいた。
午後 ロクロを廻して 残りの作品を仕上げようかと思ったが、
「そうだ 茶碗蒸しを作ろう」と、とうとつに考えが変わった。
分量は 卵一個で130ccのだし汁。
この際 手抜きで、作り置きの万能だしを適当に入れて味付け、
蒸し器も取り出しに行き、洗うのは面倒・・。
容器も耐熱ガラスのナベで、4人分いっぺんに作る。
深めのフライパンで間に合わす。
15分くらいで きれいに仕上がる。
中身は昨日の残りのマツタケが一個と オクラのトッピング。
とり皿は織部。
うるしのスプーンを添えたら ぐーんと見栄えはよくなる。
わたしのオリジナル「つめたいナベ蒸し」でき上がり。
もちろん 味 良し。
八百津に行く目的のひとつは、人道の丘「杉原千畝記念館」に行くこと。
一年前に訪れたときは休館日で見ることができなかった。
杉原千畝氏は1900年八百津町生まれ。
外交官として1940年リトアニアの首都カウナスにいた。
ナチスドイツの目を盗んで逃げてきたユダヤ人たちに、日本の通過ビザを発行して渡した。
これは「正規の手続きができない者に発行せず」という当時の外務省の命令に反する行為で、後年 外交官としての道は閉ざされた。
人道博愛精神第一に生きようとした杉原千畝の決断で、ユダヤ人6000人が救われた。
努力、柔軟さ、勇気を持って行動することにより、社会に大きく貢献できることを 実践した人でした。
八百津町の北山。
今は、日本の棚田百選にも選ばれているこの地区に、杉原千畝氏の原風景があるそうだ。
帰路、回り道をして寄った八百津北山「上代田の棚田」の郷(さと)は、たわわの稲穂が揺れ、刈り入れを待っていた。
奇しくも終戦の日に、この記念館に来られて、考えさせられる日になった。
お盆の一日、滋賀県甲賀へ行こうと思ったが、高速道路情報を聞いたら、15km渋滞で残念ながら取りやめた。
で、八百津に出かけたら、マツタケを売っていた。
(ことしは雨が多く 早いとのこと)
そういえば、わたしは子どものころ、八百津に松茸狩りによく行っていたなあ。
(父が経営していた工場の「山行き」(慰安旅行)について、行っていた)
そのころ、マツタケは 子どものわたしでもどんどん採れて、
高価でもなく 普通のお惣菜だった。
8月にマツタケご飯を食べるのも珍しいが、お盆の ごちそうということです。
お盆は お寺さんのスケジュールに合わせて「何日にお参りに行く」と言われている。
わが家は分家なので、本家でお参りさせてもらっている。
あとは次女の家族と長女の家族、わたしたち・親の11人で集まり、バーベキューをしたり、田んぼや川へ生き物探し、一緒に買い物に行ったりと、にぎやかだ。
今夜は次女の家族の磯釣りのお土産でてんてこ舞い。
小学生の孫でも釣れるとかで、コアジ(体長7~8センチ)が231匹もいる!
これ全部を唐揚げにしたら 疲れ果てた。
釣りたてでのカラアゲはとっても美味。
真鯛の塩焼き、キジハタの刺身も たっぷり堪能した。
来て 好し。 帰って 好し。 お盆 また好し。
黒ミカゲ土で いたずら。
小さな花びん 6個。
一番大きいもの 高さ 7㎝、小さいもの 3㎝。
焼き上がったので 並べて パチリ。
日本流では 入れ子風 ?
ロシアの民芸品 マトリョーシカ ?
開けても 開けても 中から小さな人形が出てくるロシアの有名なお土産・・。
連想してください。
次女の家族は「釣り」が趣味。
福井県・若狭の海まで釣りに行ってきた、と「キジハタ」という魚をお土産に持ってきてくれた。
キジハタは 体つきも色もきれいでないし、あまり見かけない魚だ。 岩底に棲む魚だとか。
娘の家族は釣ってきた魚を魚屋さんに頼んで刺身にしてもらうとか。 手間賃を払えば どこでもやってくれるという。
わが家は 頼んだことが無い。
娘むこが なんとか刺身にしてくれた。
食べてみると歯ごたえもあり コイの刺身のように 非常に美味!
あーっという間に 食べ終わってしまった。
今は亡き友人は、田部井淳子さんのグループに入り、
よく ヒマラヤへトレッキングに行っていた。
「ネパールでは 田部井淳子さんは 神様のように扱われていた」。
「田部井さんと 来ている」と言えば、おみやげも まけてくれるのよ、と よく友人は話してくれた。
『 いつでも山を 』 田部井淳子・著・・・田部井淳子の実践エイジング登山・・・という本を読んだ。
テレビ出演のときや 本を読んで知る限り、スケールの大きな考え方をされるのだが、一方で 非常に極め細やかな、思いやりのある女性であることがわかる。
「素直な人は上達が早い」と言われるが、どんなことをするにも言えると思う。
わたしのしている陶芸も、素直で、人の話をよく聞く人は、上手になるのが早いように思う。
“元気の秘訣は山歩”、“誰でも 何歳でもOK”、“山に行けば元気になれる”を実践してきた女性。
【写真】田部井淳子・著『 いつでも山を 』・・・田部井淳子の実践エイジング登山・・・小学館・発行。 2008.6.初刊。@1200e