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隣り町の寺(安穏寺)で
あじさい祭りが開かれると新聞で知った。
135種 1590株のアジサイが境内を彩っている・・
うちから車で10分くらいのところなのに、
はじめて訪れた。
わたしは 青のガクアジサイが 好き。
晴れあがった空に映え、きらきら光っていた。
大正琴で小学唱歌の演奏会もあり、にぎやかでした。
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ささゆりを見に行ったとき、
新しく道の駅ができていた。
新鮮な野菜が販売されていた。
外に出るとテント売り場の中で
木工製品を売っていた。
80歳ぐらいのおじさんが自分で造ったもの。
花台、子ども用の椅子、縁台・・など
造ったおじさんはおしゃべりで、
わたしと話しているうちに つい買ってしまった。
定年後 木工が好きだったので、
材木屋さんから端材をもらって作った。
愉しく作っているうちに 溜まってしまった。
土、日だけここで(道の駅)売らせてもらっているそうだ。
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常滑市のセントレア(中部国際空港)催事場で、
「日本の職人展」をやっていた。
日本中の主な工芸の名職人さんが作るもの・・
べっ甲細工、真珠・珊瑚のアクセサリー、
ぶどうのつるかご、人形、ちょうちん・・など
どれも 素晴らしい一流品。
とくにぶどうのつるかごと、
栃木県伝統工芸の市松人形に惹かれた。
わたしがひとつひとつ熱心に見ているので、
人形工房のご主人が説明してくださった。
写真を撮ってもいいよ と言っていただき、
パチリ、パチリ。
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香川県の漆ぬり工芸。
どれもこれも気品に満ち、
いつまでも見飽きなかった。
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常滑の街中にある やきもの散歩道。
歩く路にはめ込まれた陶板絵も
個性のある絵柄で 気に入った。
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買い物に行く途中で、
「みたけ(御嵩)の森」の ささゆりが咲いている頃か」
と気が付いた。
10年 いやもっとかなぁ 以前に行ったことがある。
山すそへたどりつく道順が思い出せず、
買い物先で、どこから入って行くのか尋ねてから行ってみた。
みたけの森公園内は 以前よりうんと整備され、
ささゆりの自生地、群生地はしっかり守られていた。
(その総数は1万株もあるそうな)
来週6月7日の日曜日が「ささゆりまつり」らしい。
きょうは花見客もちらほら、花も三割ほど咲いてる。
ささゆり(笹百合)は
どちらかといえば うすいピンク色で地味な花。
その名の通り ササ(笹)の群生の山肌の中に混じって
スックと背伸びして育つ。
葉っぱはちょっと分厚いが 笹の葉とそっくりだった。
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平成7年12月から このブログを書き始めて、
きょう2000回です。
よく書いたものですね
おけいこの様子、読書の感想、食べ歩き、旅行・日帰り旅行、
友人のこと、作陶、器の展示会 ・・など
自分の身の回りのできごとを
つれづれなるままに書きました。
八年ものあいだ ブログを通して、
知人、友人との交流がはじまり、輪がひろがりました。
ブログでのやり取りから知り合った人と落ち合い、
松本市でのクラフト展を案内してもらった。
親切にしていただいたこと、愉しかったことは
特に忘れられません。
ブログの第1回目の記事・・
「森のマーケット」の記事は、
いま読んでも あたたかい出会いの話でした。
・・・・ 晩秋10月末の日曜日、友人に誘われ
「森のマーケット」クラフトフェアに出展(陶器)した。
朝一番に上品な老婦人が
黒っぽい皿の作品をジーッと見ておられた。
「いいわね」とひとこと。 ・・・
・・・・ マーケット終了後、
一緒に来ていたお嫁さんに聞いたら、今年96歳。
10歳くらいは若く見えて、好奇心が旺盛。
「96歳の老婦人が、
今買っても使うことの無い、皿を買ってどうするの?」
と思ったけれど、お嫁さんの
「皿を買うのではなくて、夢を買っているのかもネ」
といわれ、目からウロコでした。
わたしもいつまでも夢を持ち、
生き生きと楽しい老後を過ごしたいなと思った。
すがすがしい森のマーケット初体験でした。・・・
http://turedure.blog16.jp/index.php/2007/12/09/
そのころの記事・・「将来の夢」
・・・4歳の孫が
「おばあちゃんは大きくなったら(!?)何になりたい?」
と聞きます。 ・・・
http://turedure.blog16.jp/index.php/2007/12/23/
そのころ幼稚園に通っていた孫も六年生になりました。
これからも読んでくださる方に 感謝します。
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藤工芸の おけいこ日
友人が 「買い物かごを編んで」と言うので・・
丸芯を 少し茶色に染めた材料を頼んであった。
藤は 編み始めが なかなかうまくいかない。
少し形、姿が出来てくれば
ずいぶんやりやすくなる。
第四木曜日のグループは 6名。
もう 何年ものあいだ、このメンバーだ。
年齢差20年近くあるが、仲が良い。
食事会やバス旅行にもそろって出かける。
・・いつまでも続いてほしい。
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用事があり、
知人のご夫妻と会うことになった。
「歩いて行けるところに
旧い町屋を利用した喫茶店があるので、
そこへ行きましょう・・」
ゆるやかな坂の途中にあった。
中はそれほど広くはない。
エスニック風の丸卓や
四角い二人用のテーブルもある。
知人が
「犬山城を眺めながらお茶が飲めるから
テラスのテーブル席がどうかなあ」という。
庭には大きな桜の木や、いろりろな種類の大木が。
新緑のすき間から城が望める。
テラス席の位置や 季節によっても
見えるお城の風情が変わるとか。
静かな喫茶店から見るお城は
青い空に映えて 幻想的でした。
わたしはお抹茶をいただく。
抹茶茶わんが 気に入ったものだったので、
茶わん談義に花が咲く。
のんびりして たのしい時間でした。
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中山道広重美術館から車で15分くらいで
恵那市坂折の棚田(日本の棚田100選)に着く。
この5~6年は、この地が気に入り、
年に1~2回は訪れている。
途中でお弁当を買っていき、棚田を見渡す東屋で食べる。
きょうは「坂折棚田オーナー制度」オーナーのみなさんの、
ちょうど田植え時だった。
小学生の男の子たちが、
田んぼの中に居るおたまじゃくしを捕まえていた。
「足が2本生えているのも捕まえたんだよ」と
どろんこの坊やが教えてくれた。
夢中で遊んでいる姿をみるのは いいものですね。
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恵那へ出かけた。
きょうは少し時間があったので、
「中山道広重美術館」へ寄ってみた。
「描かれた東海道 歌われた五十三次の旅」展をみる。
広重の絵はお馴染みだが
ゆっくり鑑賞することもなかったので、
「浮世絵鑑賞の手引き」を読みながら、じっくりと観てきた。
浮世絵の版画の摺り師体験もさせていただき、
うれしいひとときでした。
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葉室 麟(はむろ りん)・著 『 蜩ノ記(ひぐらしのき)』
新聞の書評や 映画の批評記事などで目にし、
読んでみたい・・と思っていた。
第146回直木賞受賞作。
本書の帯に
「命を区切られたとき、人は何を思い、いかに生きるのか?」
とある。
この二、三日 この本を読み進みながら、ずーっと考えていた。
小説家は どのように考えて、物語りを編み出していくのか。
数多くの言葉を持ち、美しい文章が書けるのか・・
考えるが、いまのところ 謎だ。
読み終えてしまうのがもったいなくて、
最後の数ページは あくる日にとって置いた。
近年で 一番 好きになった本。
この著者はどんな人物か・・
知りたくて、次には
葉室 麟・著 随筆集の『 柚子は九年で 』を読んでみよう。
【写真】 葉室 麟・著『 蜩ノ記(ひぐらしのき)』祥伝社・刊
平成23年(2011年)11月10日初版第1刷発行 @1600e
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