*
ひと月ほど前から、いつか行きたいと思っていた、
石水博物館。 その企画展「川喜田半泥子の旅」
いつものことだが、今朝突然に行くことになった。
家から高速を使って三重県の津市まで二時間近くかかった。
博物館は閑静な丘の中、新緑に囲まれたモダンな建物。
わたし達のほかには 誰も来館者が居なかったので、
この博物館のことを、
受付の人としばらくあれこれ話しをした。
ショップで見つけた本:川喜田半泥子著「随筆 泥佛堂目録」
まだ読んでいなかったので さっそく買った。
人びとがまだ海外旅行など思いもつかない 大正時代に
半泥子は 生涯に8回も洋行に出かけている。
館内では、
物見遊山の旅で描いたスケッチや見聞記録、朝鮮半島での修業時期の陶芸作品など、どれも味のある作品で見とれてしまう。
館蔵品である抹茶茶わんは、どれも大振りで
のびのびとした作風のものが良かった。
昭和の初めのころ、岐阜県・久々利(可児市)の荒川豊蔵氏や、愛知県・瀬戸市の加藤藤九郎氏にも訪れ、学んでいることを知った。
伊勢商人の豪商の家柄の十六代目として生まれ、
経済界、財界人で活躍。
書画、陶芸、茶の湯、俳句と多彩な趣味に生きる、輝いた、
魅力に満ちた人生を過ごした男性。
・・・ また訪れたい博物館。
わたしはもう20年以上も前に、同じ市内の山里にある、
「半泥子廣永窯」に来ている。
その窯場は広い敷地内に、茶席や展示場もあり、
緑がきれいでした。
そのころは未だ「半泥子が愛した美と食を体験しよう」などどいう観光イベントものは未だ無かった・・
きょうはもっと朝早く出て、半泥子ゆかりの「東洋軒」で「ブラックカレー」を食べてみたかったなあ。
*