「60歳代の男性の間で 話題になっているそうだ」と、家人が買ってきた。
この主人公は定年退職して、家に居る時間が増えれば、奥さんが喜ぶと思っていた。これが大きな誤算だったと気づいたところから、孤独の人生が始まっていく。
わたしの周りにも、このような御主人を持った人がいくらでもある。 日ごろは冗談交じりに「家に一日中夫が居るだけで ストレス」と笑っている。
わたしは この話題が出るたびに不思議に思う。
「定年は前から判っていることなのに、どうして 現役時代から その時のことを考えてこなかったか」と。
先輩の過ごし方や、周りの人たちからのヒントはいくらもあるのだが。「忙しさ」だけを理由に、無関心だっただけではないか と思う。
この主人公も 夫婦関係と 家族の危機に面して、初めて 自分のこれからの人生を考える。 わたしが読むより、多くの定年間近かな男性(ひと)に読んでほしい一冊。
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